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テ・ジョヨン第10回

第10話
ナムセンは、ケジンと唐の使者に監視をつけるよう命じた。
ヨン・ゲソムンを狙った刺客を倒したケドンは、毒剣にやられた。
ソリンギとポンペが相談している。
「包囲されました」
「何? ついてないな 毒剣を受けたやつはどうなった?」
「高句麗では珍しい毒ですから、難しいでしょう」
「そうか、そいつが直る前にここを発たねば・・・ブ大臣から連絡はないか?」
「はい、助けもないし」
「ちょっと待てよ、天が崩れても這い出る穴はある、(はあー)・・・・ないか」
「え?」
「這い出る穴がない」
「では、死を待つのですか?」
「急に名もない兵士が現れて、全て台無しにした、まったくなんて運が悪いんだ、まったく・・・」

ヨン・ゲソムンが会議を開いている。
「首謀者もわかるでしょう」
「そんなのわかり切ったことだ、五部家の貴族大臣だろう、老いたケジンではない、多分ブ・ギウォンだろう」
「ですが、推測だけで動いては、むしろ不利になります」
「そうです、証拠を手に入れ、彼らを処罰すべきです」
「ケドンのおかげで助かりましたな、今、医院にいますが、生死をさまよっています」
「なぜそんなに詳しい?」
「トルバルが知らせにききました。いい目をした非凡な子でしたが、なぜ馬の踏み台になど」
「奴婢の話をしている場合か? 私が狙われたのだぞ、高句麗の大莫離支が」

タルギがみすぼらしい家で、うなされている。
「あの子に何か起きたんだわ」
「心配しないで。前に見たときも元気だったわ」
「やっぱりだめ。平壌へいくわ」
「何? 捕まったら、みんな殺されるのよ。我慢して。今まで我慢できたじゃない」

ケドンが、ハリやキュウの治療を受けている。

ヤン将軍が、ケドンについて、チャン・サネに聞いている。
「ただの奴婢ですが」
「ただの奴婢が大莫離支を助けた、高句麗を助けたのと同じだ、誰よりも大莫離支を知っている。人材を重視し、功を称える人だ、命の恩人にだけあまりに冷たすぎる」
「ケドンの事はあきらめてください、大莫離支が嫌がります」
「何だと? 何を嫌がるのだ?」
「彼に興味を持とうとすると、不機嫌に・・・」
「なぜだ」
「失礼ですが、これ以上は言えません、聞かないでください」

ヨン・ゲソムンが、ナムセンにケドンの様子を聞いている。
「医師が全力で治療中です。峠は越したので助かるでしょう」
「ケドンが刺客から何か聞いたはずだ」
「そうです。ケドンが目覚めれば、首謀者がわかるでしょう」

ブ・ギウォン達も相談している。
「ケドンが何か知っているに違いない、治ったら我らは全員死ぬぞ」
ブ・ギウォン「まず使者を唐に帰せば、我らの計画だという決定的な証拠はなくなります」
ケジン「そのとおり、だが、どうやって唐に返すのだ?」

ブ・ギウォンが、大殿へ行き、唐の使者を帰せ、と陛下に嘆願している。
それを聞いて、ヨン・ゲソムンは驚き、大殿へ行って、直接使者に会うことにする。

ソリンギは、ヨン・ゲソムンがくると聞いて、ポンペから短剣を借りる。
「どうせ死ぬなら、ヨン・ゲソムンを道連れにしても悪くない」

王の前に臣下が集まっている。
ヨン・ゲソムンが軍を率いて、客宮へ行ったとの知らせ。
「やっぱりそうです。唐の使者を殺すつもりです。すぐに使者を助けましょう」
「陛下、今は、唐と戦ってはいけません、お察しください」

ソリンギのところへ、ヨン・ゲソムンがくる。
「高貴な方が、ここまでお越しとは。どうぞ」
椅子に腰掛けるヨン・ゲソムン。

「色々あって、大莫離支に挨拶もできませんでした。この私は」
「無駄話はやめい、質問に正直に答えれば、助けてやる。だが、答えねば、生きて帰れぬぞ」
「どういうことです?」
「私を殺したい者は多い、だが、実行できる者は多くない、それも皇宮内で私を狙うとは。誰かが後ろ盾になったのだ。黒幕は間違いなく、お前たち唐に違いない。さあ言え、共謀し、私を狙ったのは誰だ? ブ・ギウォンか、ケジンか? 貴様」
「お人払いを、大莫離支と二人だけで話したい」
「皆、下がれ」

「さあ、話してみろ」
ソリンギは、短剣を抜く。
「あなたの命を狙うなら、ここで殺したでしょう、この短刀がその心臓に突き刺さったはず」短刀をテーブルに突き刺す。
「私は、和睦の意を伝えにきた。いくら敵国でも笑う顔に唾するのは、それは、蛮族のする事。しかも、天下の英雄が、使者一人を殺すために、濡れ衣を着せるとは。私は、大莫離支の名声がとても信じられない」
「名前は?」
「ソリンギです」
「ソリンギか・・・剣を持った時、狙いは卓ではなかったはず。剣を抜け。私を刺せば、和睦を願うという話はうそになる。だが刺さねば、この場で自決せねばならぬぞ。早く抜け」
「私が、ヨンゲソムンを刺せば、和睦を願う皇帝陛下に背くことになる。御覧なさい。たとえここで死のうとも、陛下に背く不忠は決して犯さぬ」
自決しようとするソリンギを止めるヨン・ゲソムン。
「生かしてやるが。お前の皇帝にはっきり伝えろ、我が高句麗が中原を支配していた歴史を忘れるな。ほんの20年しか経っておらぬ、貢物も唐が我らに捧げるべきで、賀礼のあいさつも唐がきて当然なのだ。よいか。我が高句麗は唐の頭上にあるのだ」
「分かりました。必ずそう伝えましょう」

臣下たちの会議。
「大莫離支と面会後に帰るとは・・・何の話を?」
「とにかくその使者も切れものだ。お陰で我らの肩の荷もおりた」
「だがまだ終わっていない。最後まで油断するな」

そこへケドンが目覚めたとの知らせ。
慌てる大臣たち。

ケドンに質問するナムセン。
ケドンは、首謀者については聞いていないと答える。

ケドンをつれているナムセン。
スギョン姫とすれ違う。
「スギョン様・・・どちらへ?」
「大殿へ行くところです」
「この件が終われば、挨拶に行きます」
「元気になってよかった、私がわからない? まあ、あの日は変装してたし」
「我が家の奴婢です、どこでお知り合いに?」
スギョン姫は、助けてもらったことをケドンに告げる。
「奴婢? この人に命を救われました。あの馬小屋で。まだ分からない?」
馬小屋の回想シーン。
ケドンは、スギョンを突き飛ばしたことを知り、ひざまずいてあやまる。
「大変なご無礼を」
「違うわ。お陰で助かったのよ」
「恐縮です」
「そなたの名前は?」
「ケドンです」

戻ったケドンにヤン将軍が質問する。
「体はどうだ」
「もう大丈夫です」
「天のお助けだ・・・似ている・・・・実によく似ている。ケドンのほかに名前は?」
「ありません」
「父親が誰か分かるか」
「いいえ」
「母親は?」
「知りません」

「私の事をご存知なのですか? 将軍は私をご存知なのですか? 今誰かに似てるとか」「そうだ。よく似ている。だが推測だけでは決めつけられん。よく考えよ。お前について思いつくままに話せ」
「知りません。本当に私は何も知りません」

「将軍、あの子は、すでに死にました。それに彼は、大莫離支の奴婢です」
「ヨンゲソムンなら殺すべき命も生かせる人物だ」
「将軍は、テ将軍父子にご執心のようです」
「さようです。明日、遼東へ帰れば、執心から離れられます」
「遼東全域の城主を安市城に集めろ。唐の動きが怪しい。対策を立てる」

夜、書物を読むケドンを、コルサビウがたずねる。
「たいした才能だな。剣を抜いただけで、栄誉を独占した。今度こそ決着をつけたかったのだがな。ケドンといったな。私も卑賤なまつかつ族出身だ。平壌城は好きじゃないが、お前のことは忘れぬ」

馬の世話をするケドンをタルギたちが見ている。
ヤン将軍一行が出てくる。
門を出て、たっているケドンを見る。
「崇武大宴の勝者はコルサビウでもフクスドルでもなくこの子に他ならん」
「さようですな」
ヤン将軍「いつかまた会えるだろう。元気でな」

唐へ帰る船着場で。
ソリンギがため息をつく。
「ポンペや。私はヨンゲソムンの胸を刺すこともできた。高句麗の英雄を殺し、唐の英雄として、名を残して死ねたのだ。でも私は英雄になるよりも、少しでも長く生きることを選んだ。それは、ヨンゲソムンに命乞いをしたも同然だ」
ポンペ「そんなことを・・・将軍だからこそ、あの状況でも無事でした」
「ヨンゲソムンは、命と引き換えに消えない恥辱を与えてくれた。唐を属国と言い、私と皇帝陛下を侮辱した。これを・・・戻ってどう伝えたりいい? 命乞いした私がどうやって? 死が怖いからではない。命など犬にでもくれてやる。だが、私にはやることが多い。だから死ねないのだ。今、私は、惨めな姿で去っていくが・・・え・・・と、何だっけ?、け、けん、けんど・・・」
「捲土重來ですか?」
「そうだ、捲土重來、お前・・・勉強したんだな」
「子供でも知ってますよ、す・・・、すみません」
「今は、見苦しい姿で帰るが、必ず、捲土重來するぞ、次は千軍万馬が土煙を上げ、この地を蹂躙する、ヨン・ゲソムン、それまで長生きしてくれ、私が高句麗を滅ぼすのを必ず見るのだ」

唐の宮廷。
「ソリンギ将軍が失敗を?」
「さようです」
「ヨン・ゲソムン暗殺に失敗しました」
「結局は、無理だったのか・・・?」
イ・ジョク「収穫は無く、笑いものになった。やるだけ無駄でしたな」
則天武后「ソ将軍、ソリンギ将軍は?」
「今、帰ってくる途中です」
「とにかく、長生きする運らしい、失敗しても生きて戻るとは」
高宗「だが幸いだ、貴重な将を失わずにすんだ」
「ですが、失敗した罪を問うべきです」
「当然です。陛下、そうなさいませ」

ブ・ギウォンの手下、サブクが、市場でタルギを発見する。ブ・ギウォンに尾行中と報告する。

タルギの友人は、ケドンに、「自分を知りたいなら、裏山の堂にきて」と伝言する。

タルギは、ケドンに会って、ケドンの母とは名乗らずに、ケドンの本名と、
「私は、公子様をよく知る者です」
「公子様だなんて、ただの卑しい奴婢です」
「いいえ、卑しくありません、誰よりも尊いお方です。今から、私の話をよく聞いてください。それとこの話は誰にもいってはいけません。公子様が生まれたところは、遼東の安市城です。そこで、帝王の運気を持って生まれました」
「帝王の運気・・・?」
「天下を従える帝王の運気です。その時から、とてもつらい日々が始まりました。父上のテ・ジュンサン将軍は、ヤン将軍を助け、高句麗を守った英雄でした。今は遠い高麗城で領土を守っています。それと・・・公子様の名前は、ケドンではありません。ジョヨン、テ・ジョヨンです」
「テ、ジョヨン」
「テ・ジョヨン、その名は、ヤン将軍がつけました。公子様の名前と身分は誰にも言ってはなりません。いつか、公子様が世に出られる時、そのお名前に見合う人物になられた時に、すべを明かすのです。それまで、決して明かしてはなりません。いいですね?」
外に兵士がそろう。
「母親については、話してくれませんが・・・私の母は?」
タルギは、首飾りを取って、ケドンにかけようとするが、ケドンが止めて、ケドンの手に乗せる。
「いつか、父上に会ったら、見せなさい。公子様がテ・ジョヨンだという証です」
「もう一度お聞きします。今私に、話しかけているあなたは? 母上ですね? 一度も見たことがないけれど、一度も心から消えなかった・・・母上ですね?」
そこへ、兵士がなだれ込む。
サブク「よくもまあ、離れて暮らしてたな、(ケドンを見て)こいつは、崇武大宴で」
回想シーン。
サブク「とんだ拾い物だな、わはははは」

ブ・ギウォンの前に縄をかけられて座っているタルギとケドン。
知らないと言い張る二人。
連れて行かれる。

ブ・ギウォン「テ将軍の子を大莫離支が育てるとは、これこそ、形勢逆転だな」
「天のお助けです」
「何が何でも自白させろ、あいつがテ将軍の息子だと、必ず明かすのだ」
「もちろんです」

拷問されるタルギ。
隣には、ケドンが。拷問される母親から、目を背けるケドン。
ケドンの頭を持ち上げるサブク。
「母親の死は見たくないか」
「殴るなら、私を。か弱く罪のない人です」
「だから早く言え。自らをテ将軍の子だと認めれば、母親は助かる」
ケドンを見て、首を横に振るタルギ。

ブ・ギウォン「結局は、母親を死なせる気か・・・何をしておる、骨が折れるほど苦しめろ」
拷問され、タルギの泣き叫ぶ声。
気絶するタルギ。

ブ・ギォン「しぶとい女だ。見たか、これ以上続くと母親は死んでしまうぞ。お前が、テ将軍の息子、ジョヨンか」
「私は、あなたがたをよく知っています。お一人は国を営むヨクサル様で、もう一人は平壌城を守る模達です。お二人は、天であり地であり、国を導くお方なのに、卑しいわれらを殺そうとなさる。私は奴婢ケドンです。しかし、私がもし、そのテ・ジョヨンなら、目の前のあの人が私の母親なら・・・私はいつか、必ずお二人に復讐します。この数百倍の苦しみで、凄絶な報復をします」
「貴様、ケドンでも、ジョヨンでも、よく見ておけ、そうしてこそ、数百倍にして返せるだろう?」
真赤に焼けたこてをタルギに押し付けるブ・ギウォン。
泣き叫ぶタルギ。苦悶するケドン。

ヨン・ゲソムンにコム・モジャムが報告する。
「ブ大臣邸に奴婢が捕まっています」
ナムセン「ケドンか?」
コム「そのようですが、確認してこないと」
「彼らが先手を打ってきたのです。今すぐ私が連れてきます」
「いや、私が行こう」
「奴婢のために父上が動くなんて」
「早く支度せい」
「なりませぬ、それもブ大臣邸・・・」
「時間が無い、今すぐ行くぞ、早く」

二人だけで、椅子に座っているケドンとタルギ。
タルギを見るケドン。
ケドン「母上」
ケドンを見るタルギ。
ケドン「母上。よりによって、母上を辛い目に遭わせて・・・母上」
「私を・・・母と呼んでは駄目です」
「私の母上です。母上・・・」
「私を母と思うと、余計つらく苦しくなります」
「あなたが母上でなければ、私もジョヨンじゃない、卑しい奴婢のケドンです。一度でも、一度でも、一度だけでも、母上と呼びたかった、母上」
「坊や」泣くタルギ。
「母上」泣くケドン。
「坊や、私のジョヨンや・・・坊や」
「母上」

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