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テ・ジョヨン第21回目

第21回

「この目に土が入ろうとも、高句麗が唐に蹂躙されるのは許せん。征伐に反対する者は、皆消してやる。それが王であれ、息子であれ、この私が許さん。皆殺してやる。皆、殺してやるぞ」
「大莫離支」
「何を驚く? 私の話が嘘だと思うか?」
「そうでは…」
「ナムセンとジョヨン。お前たちだけは味方だ。世が私にくみしなくても、お前たちだけは、裏切ってはならん」「父上、私は今まで、背いた事はありません。今後も同じです」「敵と味方は、紙一重の差だ。味方が敵になるのは、手の平を返すより簡単だ。宿敵を目の前にして、仲間同士で剣を振るう事はあってはならんぞ。この言葉を覚えておけ」
「はい、父上」


ナムセンを外まで見送るジョヨン。
「お前が現れる前は、ああじゃなかった。そうか、戦で功を立てて、父上の側近になって、調子に乗ったか?」「旦那様」「覚えておけ。父上の後継者は私だ。私が大莫離支になる。その時も調子に乗れるか? 見てやろう」

一人で考えるヨン・ゲソムン。
「もっと強くならねば。それでこそ国を導けるのだ、すべては高句麗のためだ。今は不満だろうが、いつかは、私の真心を分かってくれる。この私の忠誠心をな」

ヨンジュ:契丹の陣営。
部族長「将軍、軍の増強ですと?」
「さよう、何を驚く?」
「しかし、部族全体が荒廃しています。もうすぐ冬だし・・・」
「他人が準備する時、同じ事をしていては、何も得るものなどない」
「しかし」「可汗よ、この戦で契丹は大きな被害をこうむった。だがヨンジュを得るどころか、唐の朝廷に睨まれているのだぞ。可汗は悔しくないのか?」
「悔しいですとも。だが民を守るのが最優先です」
「やれやれ…誰が民を守るなと言った? 民を守りながら、兵力を増強しようと言うのだ」
「しかし戦は終わったばかり…」
「違う、本当の戦いはこれからだ。この戦の高句麗の被害は、われらより決して少なくない。この機を逃してはならん。イ・ヘゴがヨン・ゲソムンを殺せば、我が契丹が高句麗滅亡の先頭に立つ。その時に備えようというのだ。イ・ヘゴたちから連絡は?」
「もう平壌に着いたはずです」
「まずは、彼らに任せよう。イ・ヘゴがヨン・ゲソムンを殺せば、大勢はすぐに決まるだろう」


平壌城。

チョリンとイ・ヘゴが歩いている。
「下がれ。大莫離支のお通りだ。皆、下がれ。大莫離支のお通りだ、下がるのだ。道を開けろ」
騎馬兵の先頭にヨン・ゲソムン。そのの両側に、テ・ジョヨンとコルサビウ。

とある鍛冶屋。
「何かお探し?」「剣を買いたい」
「こっちですよ、選んで」
「特別に注文したい」
「忙しくて駄目だ。他所へ行ってくれ」
チョリン「柄に文字を彫って」
鍛冶屋は驚いて振り向く。
イ・ヘゴ「一夫當関、萬夫莫開」
鍛冶屋「中へ入れ」
イ・ヘゴとチョリンは、目くばせして、後に続く。
「俺は、ソル・ゲドウだ。ところで、ヨン・ゲソムン暗殺にたった三人? しかも一人は女か。ははは、おいたじゃあるまいし。ちょっとお宅らにやられる敵なら、とっくに俺が殺した」
「そなたとは関係ない。我らに隠れ家を」
「契丹のお嬢さん、村の洗濯場じゃないんだ。帰って馬の乳でも搾ってろ」
「我が父は、契丹の可汗だ」
「可汗でも何でも、とにかく」
剣を抜き、鍛冶屋の首に当てるチョリン。
「はははは、俺の咳払い一つで、手下が集まるぞ。変な真似は…」
チョリン「黙れ。貴様許さん」
「分かった。謝るからよせ、悪かったよ、剣をしまえ」
イ・ヘゴ「謝罪は要らん」
「味方だろ?」
イ・ヘゴ「その首を切って泉に捨ててやる。首を出せ」
「あの…ちょっと。あのですね、俺たちは…」
掛け声とともに、イ・ヘゴが剣を振りかざす。
鍛冶屋は腰を抜かして、手を合わせる。
「助けてくれ。すまなかった、お見それしました。だから殺すな」
チョリン「ヨン・ゲソムンの護衛を知ってるか? 名はテ・ジョヨン。いかにして彼が執順に?」
「テ・ジョヨンか? 平壌中そいつの噂で持ちきりだ。以前は大莫離支の奴婢だった」

とある部屋。
シン・ホン「テ・ジョヨンがテ将軍の息子?」
ナムセン「そうだ。驚くとはシン公らしくない」
「噂では死んだと聞きました」
「だから、腹立たしいのだ」
シン・ホンの顔アップ。
回想シーン。
テ将軍とゾ将軍。
ゾ将軍「今から私は―ー親のために戦う。お前は国のために戦え。これが我々の呪われた宿命だ」
テ将軍「国を裏切り、友の信頼を捨てたお前は―ーもはや友ではない」
「そのとおり。私を倒さねば―ー安市城は陥落する」
剣を抜くゾ将軍。手将軍も剣を抜く。
剣を振りかざして、掛け声と共に、突進し、すれ違う。次の瞬間、ゾ将軍は剣をさかさまに持ち、剣先を後ろ向きにして、テ将軍の方を向く。テ将軍はゾ将軍を剣で刺してから、ゾ将軍の剣が逆向きなのに気づき、驚く。
回想終わり。
シン・ホンの心の声「なんと…敵の息子に出会うとは。テ・ジョヨンか…テ・ジョヨン…」
ナムセン「シン公、どうした?」
「いいえ…」
フクスドル「だんな様、だんな様、安市城からヤン将軍の手紙が来ました」
「手紙が?」
「はい、ですが、その内容が…尋常じゃありません」
「何だと?」
「よく分かりませんが…王宮内が寒々としています」
「一体、どんな内容なのだ?」

ヨン・ゲソムン「遼東の軍事編制を変える? 一体なぜだ?」
「卑沙城の兵力を増やし、水軍を強化します」
「ヤン将軍は、攻撃より守備を強めるつもりか。陛下、軍事編制を変えるのは間違いです」
「それは、なぜだ? 朕はこれを読み、ヤン将軍に共感したが」
コム「陛下、海に対する弱点が浮上しました。軍事編制を変えて正解です」
ゲソムン「戦略は間違っていない。時期が悪いのだ」
チャン・サネ「今こそ、守備を強化する時です」
ゲソムン「邪悪な唐がいる限り、高句麗に平和はない。我らが先制攻撃をするべきだ」
「大莫離支、どう考えても、再び中原を征伐するのは無理だ」
チ・チョンミョン「そうです。戦と飢饉で戦力の弱った今―ー唐征伐は…」
「弱ったのは我らだけではない。負けた唐のほうがより弱くなっているはずだ」
「今を逃せば、また奴らに攻められる。高句麗が滅ぶまで、唐は数千回でも繰り返して侵略し続けるぞ。だから我らが先に奴らを滅ぼす。いいか?」
一同、動揺する。
「私は征伐に命を懸けた。私を阻む者もまた死を覚悟しろ」
「大莫離支」
「陛下、国の将来がかかった大事です。この私にすべてお任せを」
「トルバル将軍はヤン将軍に伝えよ。遼東の軍事編制を攻撃隊形に変え、今の2倍の兵力を確保せよと、よいか」
「はい」
「大臣たちも例外ではない。賛同しない者は誰だろうと高句麗の名で処断する。肝に銘じるのだ。国運がかかっている。今から新たな歴史が始まるのだ」

馬に乗ったヨン・ゲソムン一行。
「ヨン・ゲソムン邸から王宮までは目と鼻の先だ」
小屋の中に、ソル・ゲドウとチョリン、イ・ヘゴ、モゲ。
「それに複雑な市場を通るから、暗殺するには不向きだ。それにテ・ジョヨンが護衛になって、前よりもさらに警戒が厳しくなった」
チョリン「簡単にいくとは思わなかったが…必ずしも市場で殺す必要はない。ヨン・ゲソムン邸の内部事情は?」
「その気になれば、召使を買収できるが…」
「今から、ヨン・ゲソムン邸の内部を調べろ。構造や見張りの位置、出入りの者に至るまで全てだ」
「よし、心配するな」
「モゲはヨン・ゲソムンの出入りを監視しろ」
「承知しました」
「まさか、家の塀を越える気?」
「まだ、何も決まっていない。ただ…ヨン・ゲソムンは、必ず我らが殺す。どんな犠牲を払おうとも必ずだ」

ヨン・ゲソムンがテ・ジョヨンを前に酒を飲んでいる。
「今頃は、大臣たちが集まり、議論しているだろう。あの狭い了見では、私の深い考えが分かるはずはない、さあ、一杯飲むか?」
「大莫離支、お体を大事にするべきです」
「また始まった…」
「酒で痛みをごまかしては駄目です、すぐ医師をお呼び下さい」
「また傷を見せて、哀れな医師を殺す気か?」
「決して秘密は漏れません」
「私の怪我が知られたら、大臣共が唐と和睦を結ぶと声を高めるだろう。あらゆる不平不満を連ねてな。それを鎮めるためには、また剣を抜かねばならん。血の粛清だ」
「大莫離支」「大丈夫だ」
「心配せずに秘密を守れ。それより…ヤン将軍が戦の準備をうまくやるか…。彼さえ味方になれば、唐を滅ぼすのは簡単だ。実に大した男だ。お前…まさか、怪我の事をヤン将軍に…伝えたか?」
「私は命令外の事はできません」
「そうか、そうだな、ヤン将軍に知られてはならん。侮られるし、厄介な事になる。私が許せぬだろうから」

ヤン将軍「大莫離支がそう言ったのか?」
「報告したとおりです」
テ・ジュンサン「何か変です。誰よりも国の軍事に詳しいお方が…」
コ・サグ「だが、命令に背くわけにはいかぬ」
「今、兵力を増やすのは無理です。しかも全体を攻撃態勢にするのは…」
ヤン将軍「それは遼東の民には過酷な仕打ちだ。今は守備体制を固めるのが先だ」
「将軍、では、命令に背くのですか?」
「陛下も、そうお望みだ。今は唐と戦う時ではない。予定通りに軍を移動させる」
「はい、将軍」

ソル・ゲドウ「まったく遅いなあ」
ソル・ゲドウは、一人の男を見ると、かけより、物陰に連れていき、ひそひそ話を聞き、金をやるる。

イ・ヘゴたちがテーブルを囲んでいる。
ソル「ヨン・ゲソムンの寝所はここだ。門から一番奥まった所だが、裏手は山だから、その気になれば、侵入は簡単だ」
チョリン「入っても奴を殺すのは、容易ではない。市場で殺したほうが…」
イ・ヘゴ「虎子を得るには虎穴に入らねば…問題は警備のテ・ジョヨンだ。奴をヨン・ゲソムンから引き離さねば」
「それは、任せて。兄上の命に直結するし」
「お嬢様は私が助けます」
「それじゃ、俺も覆面して一緒に行こう。テ・ジョヨンさえ撒けば、必ず暗殺できる」
チョリンが頷く。
イ・ヘゴ「皆、よく聞くんだ。ヨン・ゲソムンはこの私が殺す」

ヨン・ゲソムン邸。
「大莫離支は?」
「薬を飲んで、お休みになった。心配だ。いつまで隠し通せるか」
「大莫離支の意思だ、仕方がない」
「副将、副将」
兵士が走ってきて、テ・ジョヨンに耳打ちする。
テ・ジョヨンが顔色を変えて、走っていく。
兵士が倒れている。
テ・ジョヨン「コルサビウに言え、その場から離れるなと」
「はい」
テ・ジョヨンのそばの木に、手裏剣。覆面姿のチョリンが姿を見せ、逃げる。
テ・ジョヨンは、追いかける。

走っていく兵士を、刺客が刺し殺し、代わりの兵士(モゲ)が走っていく。

コルサビウたちが、警戒している。兵士(モゲ)が駆け寄る。
コルサビウ「何事だ」
モゲ「刺客です」
「テ・ジョヨンは?」
「すぐ来ます。刺客を見たら追えと言いました」
そばの兵士が、手裏剣を受けて倒れる。
塀の上に黒覆面の男を見つける。
コルサビウ「テ・ジョヨンがくる。数人を残して、他は私に続け」
「はい」

屋根の上を歩く、覆面姿のイ・ヘゴ。
宙返りして、地面に立つ。

塀から飛び降りる覆面姿。
その後を追うテ・ジョヨン。
覆面姿は、チョリン。

コルサビウたちが追っている覆面姿は、ソル・ゲドウ。

チョリンに追いつき、刀を突きつけるテ・ジョヨン。
斬り合い、チョリンの首に刀を当て、覆面をとろうとするテ・ジョヨン。
チョリンは、刀を落とす。
不審に思うテ・ジョヨン。
テ・ジョヨンの背中に、手裏剣を投げるモゲ。
その隙に、逃げるチョリン。

手裏剣を抜くテ・ジョヨン。
その手裏剣を見てはっとするテ・ジョヨン。
「大莫離支」

兵士を倒し、大莫離支の寝所へ忍び込むイ・ヘゴ。

大莫離支は、座って考え事をしている。
刀を構えるイ・ヘゴ。
ヨン・ゲソムン「誰の差し金だ? ブ・ギウォンか? 違うな、そんな度胸もない。ヤン将軍か? そうか。ヤン将軍が仕向けたか。この私と張り合えるのは、ヤン将軍だけだ。唐の皇帝、李世民でもなく息子の李治でもない。ヤン将軍だけが、私を脅かせる唯一の人間だ。瀕死の傷だからと、私を侮っていたか? どれ…その剣で私を斬ってみろ。ヤン将軍も知らない秘密を教えてやろう。私は死なない。唐を滅ぼすまでは、決して死なないぞ。その時までは、死ぬ事も負ける事もない―ー不死身なのだ。いいか? 不死身の戦神なのだ」
物音がする。
イ・ヘゴ「たあーっ」
ヨン・ゲソムン「おのれ、貴様ごときが、ヤン・マンチュンごときが、この私に…」
剣を振りかぶったヨン・ゲソムンが、突然苦しみだし、血を吐いて倒れる。
イ・ヘゴは、首を取ろうとするが、思い直し、逃げる。

ヨン・ナムセンとフクスドルが庭に入ってくる。
「一体、どうした? 父上」
イ・ヘゴが出てくる。
「刺客だ、刺客だぞ」
フクスドルが迎え撃つが、イ・ヘゴはすぐに逃げる。
フクスドル「捕まえろ(追う)」
ナムセン「父上、父上」
寝所に入り、倒れているヨン・ゲソムンを助け起こす。
「父上、ナムセンです。目を開けてください。父上、誰かおらぬか。者ども」

フクスドルがイ・ヘゴを追いかけている。
「待て、待たんか、待て、待つんだ、止まれ、止まれってば、こら」
行き止まり。
「大莫離支の寝所に入るくらいだ。ねずみのようにコソコソしないはず。隠れずに姿を現せ」
隠れていたイ・ヘゴが、姿を現す。
「そうこなくちゃ。ところで、初めて見る顔だな。俺の主人を狙うとは、今夜、俺の酒肴にしてやる。さあ来い。この…」
斬りあう。
フクスドルが衣服のすそを持ち上げて「俺の一張羅を…皮を剥いで、服にしてやる」
追っ手が来るのを見て、塀を飛び越えて逃げるイ・ヘゴ。
「俺をここまで、追い詰めるとは。あいつめ」

鍛冶屋に逃げ込むイ・ヘゴ。
ソル・ゲドウ「お疲れ様」
イ・ヘゴ「チョリンは?」
「心配ない、安全な場所にいる。ヨン・ゲソムンの首は?」
「入ろう」
遠くでサブクが見ている。

小屋の中。
ソル「ははははは。死ぬ病気に違いない。殺す必要もないか」
イ・ヘゴ「モゲよ、今までのことをしたためる。夜が明け次第、ヨンジュへ持って行け」
「はい」
「この事で、テ・ジョヨンもただでは済むまい。すべてうまくいった」

ヨン・ゲソムンの寝所。
ヨン・ゲソムンの脈を診るシン・ホン。
ナムセン「父上の容態は? 何とか言ってくれ」

テ・ジョヨンとコルサビウ。
ナムセンたちが来る。
テ・ジョヨン「大莫離支はどうです?」
ナムセン「何だ? 死んでほしかったか」
「だんな様」
「父上がああなるまで、私に隠すとは」
コルサビウ「大莫離支に口止めされたのです」
「黙れ。貴様らは父上を守れなかった。その罪を徹底して問う。生きる望みは捨てろ」
フクスドル「だんな様、処刑の際には私にご命令を」
シン・ホンが不気味ににらんでいる。

ブ・ギウォン「何、刺客だと?」
ケジン「ヨン・ゲソムンは? 死んだか?」
サブク「徹底的に隠されており、家のものも知りません」
ケジン「何たる事だ、一体誰が、大莫離支に刺客を?」
ブ・ギウォン「大変です、死んだなら幸いですが」
ソンギョム「生きていたら?」
ブ「我らに雷が落ちるでしょう」
ケジン「雷が?」
「ヨン・ゲソムンは我らの仕業と思うはずです。名分もあるし、五部家を滅ぼすのは時間の問題です」
「何たる事だ、どうしたらいい?」
「何か策を」
「そうだ」
サブク「方法はあります。もしかしたら、好機になるかも…」
「どういうことだ?」
「刺客が誰か、存じています」
「何?」
「一体、誰だ?」
「唐から送られた間者です」
「唐の間者?」
「その気になれば、すぐ捕らえられます」
「その気も何も、すぐに捕らえろ。大莫離支に奴らを渡して、潔白を示すのだ」
「間者だと…唐の間者…?」
「一刻の猶予もない。奴らが逃げでもしたら…」
「彼らに会おう。案内を」
「はい、褥薩(ヨクサル)様」

鍛冶屋。
ソル・ゲドウが働いている。
サブクたちがくる。
「何事です?(次の瞬間逃げて、刃物を取る)」
サブクたち、同時に剣を抜く。
ブ・ギウォンが入る。
「皆はどこだ? どこだ?」
刀を捨てるソル・ゲドウ。

部屋の中。
ブ「ソリンギ? 本当にソリンギの手の者か?」
「さよう」
ブ「ソル将軍なら、使者として来た時、特別な仲となったな」
イ・ヘゴはソルを見る。ソルは首を縦に振る。
ブ「殺すつもりなら、ここに来たりはしない。約束しよう。私に協力すれば、生かしてやろう。大莫離支を殺したか?」
「殺さなかった」
「失敗したようだな」
「殺さなかったのだ」
「殺さない? では、わざと生かしたのか?」
「さよう」
「なぜだ?」
サブク「貴様、馬鹿を言うな。邸に侵入して、なぜ殺さなかった?」


ヨンジュ:契丹の陣営。
ソリンギ「何? ヨン・ゲソムンが死ぬ病気だと?」
「手紙に血を吐いたとあります」
「血を吐いた? 喀血しただと?」
「致命傷を負ったのです」
ポンペ「致命傷? もしや将軍の射た矢で」
驚くソリンギ。
回想シーン。
馬に乗ったヨン・ゲソムンがソリンギの矢が当たり、落馬する。

ソリンギ「間違いない、私の射た怒りの矢が、鎧を貫き、肺を刺したのだ。この私がヨン・ゲソムンを倒した。違うか? そうだろう?」
「もちろんです。皆はっきり見ました」
「そうか、そうか」
「すぐに唐にお伝え下さい。奴が死ねば、高句麗の柱は失われます」
「しかも、すべては将軍の功です。功にあった待遇をお受け下さい」
「今、朝廷では鞠問中です。不用意に行くのは危険です。不本意でも今は静かにしていたほうが…」
「分かっとる!! 畜生…こっちから願い下げだ」
「ヨン・ゲソムンの死後、唐に伝えても間に合います」
「そうです、焦りは禁物です」
「まったく…手柄を立てても逃亡者の身か…ヨン・ゲソムン、死ぬなら早く死んでくれ。さっさとくたばれ」

唐の朝廷。
皇帝「ソリンギはまだ見つからぬのか」
「陛下、ソリンギは、問責を恐れて逃げました。明らかに皇命に背く大逆罪です」
「鞠問はほぼ終わりです。陛下、やる事が山積みです。速やかに終わらせるべきです」
「皇后陛下、そのためにもソリンギを捕らえねば」
「敗戦で、大ソウ管と蘇将軍の責任は大きいはず。なのに二人は幸い鞠問の対象外だった。ソル将軍を貶められる立場ではない」
「そう言われると返す言葉もありません。ところで、皇后陛下はソリンギの居場所をご存知とか」
「それは本当か?」
「私に分かるわけがありません」
「全国に触れを出せ、今から全軍を挙げて、ソリンギを捕らえる」
「仰せのままに。陛下」
則天武后は複雑な顔。

ヨン・ゲソムン「南部代表の褥薩(ヨクサル)を自宅に来させてすまなかったな」
「お具合が心配で、一度訪ねるつもりでした」
「怖いもの知らずだ、この私を狙って邸に侵入するとは。何か心当たりはないか?」
「話を聞いて、色々考えました。一箇所、心当たりがございますが…」
「誰だ?」
「一度発した言葉は、毒針よりも恐ろしくもなります。下手をすれば…」
「ヤン・マンチュンの事だな?」
「さようです」
「最初はそう思ったが、よく考えたらヤン将軍ではない」
「では、誰が黒幕とお思いに? まさか私を…?」
「真犯人を逮捕できねばお前を殺す」
「遼東の軍事編成変更はご存知で?」
「唐を攻めるといったから当然だろう?」
「卑沙城の軍を増やしました。守備防御を強化したのです。ご命令に背いたのです」
「何の事だ?」
「確認すればわかります」
「ヤン将軍が私に背いたのか」
「思うにヤン将軍が命令を拒否したのは、他の意図のためです」
「他の意図だと?」
「今、民は唐征伐に反対です。ヤン将軍が民心を利用すれば、平壌城を攻める名分を得るのです。しかも、卑沙城の軍から増強しました。あの卑沙城です。戦で平壌が包囲されたのも、卑沙城が敵に落ちたからです。もしヤン将軍が卑沙城の海路を使えば、数日で平壌を包囲できます。わざと背いて、処罰を待っているかもしれません。攻撃準備を終えた状態でです。大莫離支、ヤン将軍は敵です。軍事編成が示しています。刺客もヤン将軍の差し金です」
「ヤン・マンチュン、ヤン・マンチュン(苦しみだす)」
「父上、大丈夫ですか」
「大莫離支」


兵士を連れたナムセンとフクスドルが、閉じ込められているテ・ジョヨンとコルサビウを連れ出す。
ナムセン「出せ」「はい。貴様ら…」
「早く出せ」「はい。出て来い、急げ」


ヨン・ゲソムンの顔。
「テ・ジョヨンをつれてきました」
「入れ、下がっておれ」
「座れ。私を見ろ。お前をそばに置いたのは、お前を高く評価し、またお前を奴婢にした過ちを雪ぐためだ。聞こう、お前の心はどこにある? 遼東か?・・・それとも平壌か?」
「大莫離支」
「ヨン・ゲソムンか、ヤン・マンチュンか」
「私は…お二人を心から慕っております」
「刺客の黒幕は分かったか?」
「誰です?」
「知らんのか?」
「知っていれば捕らえました。誰かお教え下さい」
「安市城のヤン・マンチュンだ。全てが明らかになった。私を殺し、国の権力を握ろうとするヤン将軍だ」
「(びっくり)違います。ヤン将軍に限り、そんなはずはありません」
「猫に魚を預けたモ同然か。いつから内通していた? 知らぬと思ったか? 刺客が邸の奥まで入れたのは、お前がいたからだ」
「大莫離支」
「ヤン将軍の差し金だろう? 認めれば生かしてやろう。だがしらを切れば、この場で殺すぞ。さあ話せ。ヤン将軍の命令か? ヤン将軍が私を殺せと命じたか?」
「この事は、すべて私の企てた事です。刺客を送ったのも、ここまで入れるよう扉を開けたのも、すべて私一人で企てた事です」
「何? 貴様が・・・貴様がか?」



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