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テ・ジョヨン30回目

ヤン将軍「貴様、サブクめ、おのれ…! 国を潰すつもりか。平壌と遼東が協力しても大変なのに、真っ二つにする気か。それでも高句麗の大臣と言えるのか?」
サブク「私は、陛下の皇命を遂行するのみ」
「何? 皇命?」
「皇命に背かないように、ナムセンのお引き渡しを。遼東と平壌が分裂するかどうかは、大将軍のご決断次第ですぞ」


チョリンが、人待ち顔。
モゲ「(かけよって)お嬢様」
チョリン「どうだった?」
「平壌城で投獄されたのはテ・ジョヨンです」
「では、ナムセンとジョヨンを交換か?」
「まだ分かりません」
「今の遼東はナムセンを渡しづらいだろう。ナムセンを監視するぞ」
モゲはうなずく。


フクスドルが門から入り、歩いている。
「大莫離支と話がある」
兵士に制止される。
「入れません」
「何? この野郎(つかみかかろうとし、槍を向けられる)捕まえたのはこのフクスドルだ。なのに入れんだと?」「何事だ(姿を現す)フクスドルか」
フクスドル「将軍、大莫離支に会わせて下さい。平壌へ押送されると聞きました。これが最後です。一目会わせて下さい」「ならん」「将軍、あの方を思うと、寝ていても涙が出ます。主として仕えたのに、この手で捕らえました。将軍…どうか一目会わせて下さい、将軍、一目だけ、顔を見るだけです」
トルバル、うなずく。


ナムセンが部屋の中で座っている。
フクスドルが入ると、ナムセン立ち上がる。
「フクスドル、本当によく来てくれた。サブクが来たと聞いて、お前を呼ぼうと思った。色々考えたぞ、お前の裏切りも、全部許せる。もう過ぎた事だ。今後どうするか、話す事が山ほどある」
フクスドルは、短剣を抜く。
「だんな様は、戦乱で親を失った―ー私を拾ってくださいました」
「な…何をする?」
「だから、この命が尽きるまで、大莫離支にお仕えし、大莫離支のために死ぬ気でした。でも、私は大莫離支を裏切りました。大莫離支に悲惨な死に方はさせません。お命を奪ってから、私も後を追います。大莫離支の最後の誇りを、私がお守りします」
ナムセン「(テーブルを叩き、立つ)貴様、お前は違うと思った。いくら何でも状況を知らなさすぎるぞ」
「(考える)何をです?」
「私が死ねば、国はブ大臣とナムゴンの物だ。武将は軽んじられ、唐に滅ぼされるのも時間の問題となる。一時の失敗で、大逆罪を犯した。しかし―ー今の私に必要なのは、死ではなく機会だ。機会が与えられれば、父上の成した栄光を、もう一度示せるだろう。フクスドル、私の最後の誇りを守るなら、私を殺すのではなく、ここから出すのだ。私に機会を与えられるのは、ヤン将軍でも陛下でもない。目の前にいるフクスドル―ーお前という事が分からぬか。信じられないなら、今この場で殺せ。その手で、高句麗の未来も潰すがいい。早く殺せ、早く」
「私には、政治なんか分かりません、一つだけ、一つだけ聞きます。唐を滅ぼす自信はありますか? 唐を滅ぼして、この国と私の親兄弟の恨みを晴らす自信は?」
「このナムセン以外―ー高句麗の地でそれを成せる者はいまい」
「信じます。このフクスドル、もう一度、大莫離支を信じましょう」
ナムセンの目に涙。

フクスドルが出てくる。
「済んだら帰られよ」
一瞬の隙をついて、番兵を倒すフクスドル。
「大莫離支、大莫離支」
ナムセンが出てきて、一緒に逃げる。
「ナムセンが逃げるぞ」
次々に倒して、フクスドルが道を開き、門から、ナムセンと二人逃げる。
「罪人が逃げた、追え」
「待て、待つんだ」
「捕まえろ、待て」
逃げる先は、塀で、行き止まり。
フクスドル「(剣を抜き)近づいたら殺すぞ」
その隙に、ナムセンは塀を越える。
フクスドルも続く。
「すぐ追え、逃がすな」
迂回して、追う追っ手。
「待て、逃がさんぞ、追え。逃がすな」
道端に潜んでいたチョリンとモゲが、立ち上がって姿を現す。
モゲ「ナムセンが逃げました」
チョリン「逃がしては駄目だ」「なぜです?」
「奴が逃げたら、テ・ジョヨンが危ない」「お嬢様」
「駄目だ、逃がさん」「正気ですか?」「口を出すな」


トルバル「(手振りをして)向こうへ行け、ついて来い」
兵士たちは、二方向へ追っていく。
角にあるわらの囲いから、ナムセンとフクスドルが姿を現す。
兵士たちのきた方向へ、逃げるフクスドルとナムセン。
チョリンが、追っていく。

開けた場所。
ナムセン「待て、少し休もう」
「夜明け前に、城を出ないと」
「分かってる、少しだけ…」
「ところで、今どちらへ? まさか行き場がないのでは?」
「うわっ」肩を抑えてうずくまるナムセン。
「大莫離支、大莫離支」
「(手裏剣を抜く)大丈夫だ」
フクスドルが振り返ると、チョリン。
「何者だ?」「行かせないぞ」
「先にお行き下さい。奴を倒して行きます」
ナムセン逃げる。チョリン手裏剣を投げるが、フクスドルが剣のさやでうける。
「この俺が、こんな奴とまで戦うとは。女じゃないか」
チョリン剣を抜き、打ち合う。
「やるな、女でも容赦はせん。覚悟しろ、早く立て」
モゲが、劣勢なチョリンを守り、フクスドルにかかる。
「何だ、この不細工は」
「お逃げ下さい」
トルバルたちが来る。
「おい、あそこだぞ、逃がすな、捕まえるんだ」
フクスドルは逃げる。
兵士たちは、チョリンとモゲを取り囲む。


逃げるナムセンは、馬に乗ったシン・ホンに助けられて、逃げる。
「シン公ではないか」「早くお乗り下さい」
フクスドルの声「大莫離支、大莫離支」
フクスドルが、遠くに現れる。
「時間がありません、早く馬に」
「大莫離支、待ってください、大莫離支、待ってください、大莫離支、私を捨てるのですか、大莫離支、あの野郎…大莫離支だろうが殺してやる、あの野郎」

ヤン将軍「何だと? ナムセンが逃げた?」
「もう城外に逃げたようです」
「現場で捕らえた者は?」「ナムセンとは無関係の唐の間者です」
コ・サグ「ナムセンがいなければ、平壌は決して我らを信じないでしょう」
テ将軍「サブクに気づかれる前に、対策を立てねば」
「ム・ヨム」
「はい、将軍」
「先に平壌へ行け。事情をしたためた手紙を陛下に伝えよ」
「ナムセンの脱出を平壌に知らせるのですか?」
「ブ大臣がこの事を利用して、姦計を企てるでしょう」
「間違えば、ジョヨンが殺される。まずジョヨンを助けねば」
テ・ジュンサン動揺。


「ナムセンの脱出が平壌に知られてはならん」
「ですが、大将軍の決意は固いようです」
「大将軍の話は原則論に過ぎない。このままでは、遼東はブ大臣の手中に入ってしまう」「どうしましょう? 手紙は伝えないと」
コ・サグ「平壌へ行く必要はない。今から、私が先頭に立って、難局を打開する」
テ・ジュンサン「将軍、命令に背く気ですか?」
「反対者はこの計画から抜けろ。それと、私の志に従う者は、揮下の兵を率いて集まれ。じきに重大決断を出す」「将軍」
「ヤン将軍を助け、遼東を救う事なのだ。そなたも協力せよ」



サブク一行と、コ・サグ一行が対峙。
「ナムセンの脱出は本当ですか?」「さよう」
「一体何を企んでおられる?」「企む?」
「最初は反逆を防いだと言い、今度は逃げたと言って、引き渡しを拒否するか?」
「事実なのだから、仕方がない」
「結局―ー引き渡す事はできない、と言う事ですね」
「渡さないのではなく、できんのだ」
「では、代わりに大将軍を押送します」「貴様、気は確かか? ここをどこと心得る?」「言葉が過ぎますぞ。私は皇命を受けた使者です」
「黙れ、者ども、奴らを捕らえよ」
「はい」「これが、どういう意味かお分かりか?」
「濡れ衣を着るくらいなら、奸臣を一掃し、まともに反乱を起こしてやる。者ども、こいつらを捕らえろ」「将軍」「捕らえろ」「(引き立てられていくサブク)将軍、将軍」

歩き回っているヤン将軍。
コ・サグたちが入る。
ヤン将軍「皆の者、その姿は何事だ?」
コ将軍「遼東は今逆賊とされております。もはや、平壌との対話は無駄です」
テ将軍「高句麗を守るための最終手段です」
「最終手段?」
「すでに我々の意見は一致しました。ブ大臣ら奸臣どもを一掃します」
「将軍、遼東の兵力を集結させました。大将軍の命令さえ下れば、このまま平壌へ攻め込みます」
「わが遼東が平壌城を討つだと? 高句麗と高句麗が戦争を起こす? 内戦を起こす気か?」「将軍」「気は確かなのか? 国がこの有様なのに、平壌を討つだと?」
「国のために選んだ苦肉の策です」
「ブ大臣も同じ事を言った。皆、国のためといって、私欲を満たしておる」
「ですが、我らは忠心からした事です」
「結果は同じ、国に害を及ぼすだけだ。ブ大臣の言う反逆の徒と何が違うのだ?」
「将軍」「我らの剣と弓矢は外敵を防ぐためで、同族で殺し合うための物ではない」
「国が傾いています、手を拱(こまね)いて入られません」
「政治は、陛下と大臣たちに任せればよい。文武臣下が各自の役目を果たしてこそ、民は安心して暮らせるのだ。いますぐに、兵を解散させろ。そして、またこんな事が起きたら、その時は、そなたを決して許さんぞ」
「すでに手遅れです。使者を皆投獄しました」
「何だと? 皆…正気でないのだ(後ろを向いてテーブルを叩く)」
「どんな罰も甘んじて受けます。しかし―ー今ではありません。平壌の奸臣を一掃し、高句麗を立て直した後で、首を差し出しましょう」
「(じっと見つめる)ジュンサンよ」「はい、将軍」
「今後、この安市城は任せるぞ」
「どういう意味です?」
「見たところ、私は大きな罪を犯していた。わが高句麗が、この私のせいで潰れかけていた(泣く)」「将軍」
「ブ大臣の言うとおりだ。私こそが大逆罪人なのだ。高句麗の国論を分裂させ、謀反を煽った張本人は、このヤン・マンチュンだった(絶叫)」「将軍」
「使者たちをここへ。そして、罪人を縛る縄で、私を縛れ」
テ将軍「将軍、何をおっしゃいます」
「そなたまで、私に背くか」「将軍」
「早く私を縛れ、平壌へ行くぞ。そして、謀反を煽った罪を告白し、斬刑を以って、民に謝罪しようぞ」
コ・サグ「将軍、将軍(ひざまずいて、手を突く)申し訳ありません、どうかお許しを」
「将軍、平壌へ行ってはなりません(ひざまずく)」
「お許し下さい、将軍、お許し下さい(全員ひさまずく)お許し下さい、将軍」


ヨンジュ。
ソリンギ「何? ナムセンが来た?」
ポンペ「はい、今、客舎で待っています」
義弟「ヨンジュは、高句麗討伐の前哨基地です。万が一、奴が戦の準備を目にしたら…」イ・ヘゴ「もはや、窮地に追われた身です。報告などはしないでしょう」
「イ副将の言うとおりだ。高句麗からは捨てられたが、唐にとっては、千軍万馬のように大事な存在だ」
部族長「かつての大莫離支、ナムセンが投降するとは…あの大物がですぞ、これこそ大事件です」
「そのとおり、文字通り、一大事ですな。あの強国、高句麗がついに崩れ始めたのだ」

ナムセンとシン・ホン。
「言われるままに来たが、気乗りしないな」
「再起できる唯一の方法です。これからは、慎重に踏み出すのです。一歩間違えば、薄氷のごとく粉々になります」
イ・ヘゴが来て、ナムセンと、シン・ホンは立ち上がる。
イ・ヘゴ「大人、来るまで大変だったでしょう。すぐに歓迎の宴会を開きます」
ソル「まずは、着替えをどうぞ」

宴会場。
「今夜は、思い切り召し上がって、休まれよ」
ナムセン「ここまで厚遇されて、身に余る光栄です」
ソリンギ「とんでもない、高貴な方にお会いでき、こちらこそ光栄です。ところで、ここまで来るのに、さぞ大変だったでしょう」
「お恥ずかしい限りです」
「そんな事はない、私も何とか命を取りとめて、ここに逃げ込んだ事があった。その時は、今のあなたよりずっと悲惨な有様でした」
「さようです。空腹のあまり、他人の馬小屋の餌を盗み食いしました。将軍たら美味しそうに」
「こらこら、ポンペ、無駄口を叩くな。饅頭でも持って来い(憮然とした顔、咳払い)生きていれば、誰にでも苦節はあるものです。どうか、このヨンジュが、あなた様の再起の足場となれる事を願います」
「感謝します。今日の歓待は決して忘れません」
「とんでもない、我らこそ、あなたへの期待が大きいのです」
「期待ですと?」
「隠すこともあるまい。もうじき、高句麗討伐を開始します。その時は、助力をお願いしますぞ」
ナムセン「(ぎょっとして)やむを得ずここに来たが、一度も自分が大莫離支である事を忘れなかった。なのに、高句麗討伐に力を貸せだと?」
「大人、何を申されるか、我らは味方だと思っていたのに違うのか?」
「誤解があったようだ。ここに来たのは…」
「おやめ下さい、まだ疲れも残っています。政治的な話は後でもいいでしょう」
「そうです、この場では控えましょう」
「舞姫でも呼べ」「さあさあ、一杯飲みましょう、杯を取りなさい。ぐっと飲みましょう」
一同杯をあける。


長安城。
「ナムセン? ヨン・ゲソムンの息子が?」
「さようです、そのナムセンがヨンジュに投降しました」
「実に驚くべき事だ」
則天武后「陛下、彼をここに押送なさいませ。ここに呼んで、陛下に忠誠を誓わせます」「何と…忠誠の誓いを?」
「はい、陛下、それなりの位を与え、高句麗討伐の先鋒を任せます。ナムセンは、高句麗の象徴的な人物、攻撃する側もされる側も、血より先に涙を流すでしょう。血の涙をです」
「実に素晴しい案です」
イメン「高句麗の滅亡が目に見えるようです」
「ですが、ナムセンは自尊心が強いと聞きました。忠誠の誓いは難しいのでは?」
則天武后「私に任せなさい。誓わざるを得ないようにしてやる」
皇帝「それより、平壌城の様子は?」
「報告によると、ヤン・マンチュンが平壌へ向かっています」
「高句麗に嵐が吹き荒れそうです」
「嵐だと?」
「ブ大臣らにとって、ヤン・マンチュンは目の上のこぶです。この機に彼を殺そうとするでしょう」
「ヤン・マンチュンを殺す?」
「さようです、今までの様子から、今度は、ただでは済みますまい」
「ヤン・マンチュンのいない…遼東か…」
皇后「それこそ、閂(かんぬき)のない門です、違うか?」
「そのとおりです」
「それに、戦まで起これば、対内外ともに大打撃でしょう。それに耐えられる国はありません」
皇帝「ヤン・マンチュン…ついに高句麗の柱は総崩れか。ヤン・マンチュンを消すか…」



ヤン将軍を先頭に、馬で進む遼東勢の将軍一行。

牢獄。
テ・ジョヨンとコルサビウ。

チョリンとモゲ。

臣下たち。
ケジン「ヤン将軍自ら、平壌へ来るなんて、ナムセン脱出は本当のようだな」
ブ「とにかく天が我らを助けたのです」
ソンギョム「天が我らを助けた?」
「この機にヤン・マンチュンを消すのです。ナムセンとの謀反共謀を、ヤン将軍処刑の名分にしましょう」
ナムゴン「だが、将軍の潔白は天下の知るところだ。民をいかに騙すつもりだ?」
シン・ソン「大莫離支、真実と現実は違うもの。ヤン将軍がいる限り、唐との戦は絶えません。平和のためには、ヤン将軍を消すべきなのが高句麗の現実です」
「ヤン将軍が平壌に着いたら、大模達ではなく、大逆罪人として扱います」
「やれやれ、早くヤン将軍を消していれば、国政もここまで悪化してはいまい」
「まったく…」



ポジャン王「ヤン将軍が、なぜ大逆罪人なのだ?」
ケジン「謀反を企てたナムセンを逃がしました。これこそ、謀反に他なりません」
ブ「国法で厳しくお裁きを。さもなくば、国の紀綱は乱れる一方です」
「すぐに官職を剥奪し、処刑するべきです」
「陛下、お察しくださいませ」
「お察しくださいませ、陛下」
王、悩む。


スギョン姫が身軽な格好で歩いてくる。
チャン・サネ「ようこそ、姫様」
「コム師範はおいでか?」
「さあ、どうぞ中へ」
周りを見回してから、門を閉めるチャン・サネ。

室内。
スギョン姫「臣下の強要に勝てず陛下は、ヤン将軍の逮捕を命じました」
コム「存じております」
「陛下は、将軍が来るのを望んでおられません」
「部下たちが引き止めても無駄でした。使いを送って止めても無駄でしょう」
チャン・サネ「ヤン将軍はそういうお方です。自身に起こる事を知ろうとも動じません」
「テ副将なら将軍を説得できるはずです。今、皇宮の地下牢にいます。テ副将が陛下の意を伝えたら、ヤン将軍も考え直すでしょう。コム師範がテ副将の補佐を。今はその方法しかありません」
「ですが、彼らは皇宮の地下牢です」
「知り尽くしているところだから、むしろ簡単かも知れません」


兵士が警備している。
コムが黒ずくめの姿で、潜んでいる。
覆面をして、兵士を次々に倒す。

地下牢に潜入するコム。
テ・ジョヨンの牢から、兵士がちょうど出てくるところ。
コムは、兵士の頭を殴って、テ・ジョヨンたちを救出する。
コム「早く、後苑へ行け。鍵は開けておいた」

逃げるコム、テ・ジョヨン、コルサビウが立ち止まる。テ・ジョヨンとコルサビウは、来た方向へ引き返す。コムは追っ手の兵士に告げる。
「罪人が脱獄した。離宮の方へ行け」
兵士は、コムの指し示す方向へ行く。
テ・ジョヨンとコルサビウが現れて、コムと一緒に逃げる。




ナムゴンと、ブ、シン・ソンが馬に乗り、その後ろには罪人を入れる檻。
テ・ジョヨンとコルサビウ、コムが街角に現れ、ナムゴン一行を隠れて見ている。


太学。
チャン・サネ「ヤン将軍は、檻車に乗って来るそうだ」
コルサビウ「座視など出来ません」
コム「もう遅い。ヤン将軍を迎える軍が出発した」
「もう救えないのですか」
コムが無言で机を叩く。
テ・ジョヨン「方法があるにはある…」
一同注目。
「このまま皇宮へ入ったら、将軍を救う道は完全に閉ざされます」
コム「今、我らには軍も何もないのだ。どうやって防ぐ?」
「今から、話をよく聞いて下さい。まずは、協力者をすべて集めるのです」

ヤン将軍一行の前に、ナムゴンたち。
にらみあい。


室内。
ヤン将軍に赤い巻物が渡される。
ブ「陛下の勅書です。大逆罪人のヤン・マンチュン逮捕という陛下の厳命です」
コ・サグ「大逆罪人? 一体誰がなのだ?」
テ・ジュンサン「将軍は陛下に謁見するため、大模達の資格で来られたのだ」
ブ「早く用意された檻車にお乗りなさい」
コ・サグ「黙れ。我らは遼東へ帰る」
サブク「勝手に出たら、我が兵士たちに攻撃されますぞ」
テ将軍、びっくり。
コ「何?」
サブク「ここはすでに包囲されています」
コ・サグ「おのれ…貴様ら、一人残らず消してやるぞ(剣を抜く)」
サブクたちも剣を抜く。
「やめんか、剣を抜くつもりなら、たった10数人で来たりはしない。檻車に乗ろう」
テ将軍「将軍」コ・サグ「なりません」
トルバル「我ら皆、ここで共に死ぬ覚悟です」
「檻車に乗っては駄目です」「将軍」
ブ・ギウォンの薄笑い顔。
ヤン将軍、ナムゴンの顔。


檻車。
ナムゴンとシン・ホン、ブが来る。
シン・ホン「今出てはなりません。ヤン将軍は民の精神的な支柱なのです。檻車に乗った姿を見せてはなりません」
ブ「そのとおり。失敗するところだった。夜を待って移動しましょう」

室内。
「我らも共に参ります」
「皆は、烏骨城へ行け」
「お一人では行かせられません」
ヤン将軍「ついて来ても何も変わらん」
「では我らも将軍を行かせません」
コ・サグ「我らも戦って死にます」
テ・ジュンサン「今まで将軍の志に従って来ました(ひざまずく)今回だけは、我らの願いをお聞き届け下さい」
ヤン将軍は、机を叩いて立ち上がる。
「まだ分からんのか? 皆は高句麗を守る武将たちだ。私の身を守る軍ではないのだぞ」「将軍(全員ひざまずく)」「将軍…」


夜。
ヤン将軍一行がサブクやナムゴンのところへ歩いていく。
サブク「剣をここへ。城に入るのなら、武装を解除されよ」
ヤン将軍はブを見る。
ブは、さあどうだというような顔。
ヤン将軍は剣を取り、サブクに渡す。
ヤン将軍の後ろにいる他の将軍の剣も取り上げられる。
ヤン将軍は、歩いて檻車の側へ行く。
ナムゴンが進み、ヤン将軍の側へ行く。
「お許し下さい」
「ナムゴン、お前を憎んではいない。ただ―ーお前の周りの奸臣どもを断ち切れなかったのが、悔やまれるだけだ」
ブがせせら笑う。
檻車に乗るヤン将軍。
鍵が閉められる。
テ将軍「将軍」
「将軍…」「将軍」
サブク「今すぐ発つぞ。出発」
動き出す。

平壌城の前。
声「止まれ、歩みを止めろ」
馬に乗った兵士が出てくる。
兵士「今出ては駄目です」
サブク「何事だ?」
「民が押し寄せてきました」
ブ「どういうこと、 この夜更けに民だと?」
サブク「あそこをご覧下さい」
前方から、松明を持った民の集団。
ブ「あれは何だ? 一体何のだ?」
一同びっくり。
民の集団が来る。
サブク「者ども、前を塞げ」
民の前に、剣を抜いた兵士たち。
「ヤン将軍を釈放してくれ」
「釈放せよ、釈放せよ」連呼。
民の中にテ・ジョヨン。
ブ「何をしておる、奴らを追い払え」
サブク「弓部隊、前へ」
弓部隊が前に出る。
サブク「皆下がれ、下がらねば、ただでは済まんぞ」
「いっそ、我らを殺してくれ、将軍を釈放しないなら、一歩たりとも下がれません」
「将軍を釈放してください」「それとも、いっそ我らを殺しなさい」
「早く将軍を釈放して下さい」
ブ「矢を射ろ」
サブク「矢を射るのですか?」
ブ「早く射ろ。邪魔をする者は射てしまえ。何をしておる、命令が聞こえないのか? 早く射るのだ」
テ・ジョヨン動揺。
ヤン将軍「ならん。駄目だ、射るな、民を射てはならん。おのれ、ブ・ギウォンめ」

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