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テ・ジョヨン33回目

辺りを見回し、いいにくそうな烏骨城城主。
「大丈夫だ、話せ。城主、」
「あの、中にー酒と肉を用意しました。召し上がって、今夜はごゆっくりどうぞ」
「感謝する。肉は兵士たちにやってくれ」
「召し上がらないのですか?」
「私は徹夜でやる事が多くてな(歩き去る)」
城主は、目を細めて首をかしげる。


夜、サブクたちが城門から入ってくる。
城内には城主と兵士たち。
城主「来たか」
サブク「ヤン将軍は?」
「酒を飲ませるのは失敗したが、兵には飲ませた。作戦が楽になるだろう」
「他にこの事を知るものはいますか?」
「私の部下だけだ」
「決して、他に知られてはなりません」
「承知しておる。兵を隠して、こちらへ」
サブクは、振り返って譜白の兵士に何事かささやく。
「はい。行くぞ」兵士はどこかへ行く。
サブク「(城主に向き直って)城主」城主「行くぞ」

兵たちが走っていく。
コム将軍「異常ないな?」
「はい」「国運を担うお方だ。警備に手抜かりのないように」
テ・ジョヨン「承知しました」
コム「(行きかけて振り返る)この夜更けに将軍の部屋に明かりが…」
「私が見てきます」「頼むぞ」
テ・ジョヨンが歩いていく。

ヤン将軍の部屋。
机に向かって本を照らし合わせて仕事をしている。
「ジョヨンか? お入り」
テ・ジョヨンが部屋に入り、椅子に座る。
「夜も更けました。お休み下さい」
「はー、今、唐軍が遼河に集結している。今度はまたどんな方法で攻めてくるか…」
「将軍がいる限り、唐軍は高句麗を脅かすことなどできません。その昔、安市城で将軍は、唐の100万大軍を防いだと聞きました。勝ち目のない戦を将軍が勝利に導いたのです」
「その勝利は、私が導いたのではない。城内の我が民が、最後まで頑張ったお陰だ。ジョヨン」
「はい、将軍」
「高句麗のために何かできるのも、これが最後だろう」
「将軍」
「私が死んだ後は、お前たちが国を守るのだ。この地では、今後も戦があるだろう。だが覚えておけ。民を守り抜けば、高句麗が滅ぶ事は決してない。万が一、国運が尽きて王朝が終わろうとも、民が死なぬ限り、その国はいつかきっと再起できる。百済が復興に失敗したのも、民を守れなかったからだ。私の話を肝に銘じよ。常に民とすべてを共にすれば、お前がどこで何を夢見ても、その夢は必ず成就するだろう」
「(頷く)この胸に刻みつけておきます」


烏骨城城主がサブク達の居場所にくる。
城主「じきに護衛が交替する」
サブク「今から、作戦を開始する。直ちに兵士の宿所を急襲なさい。一人も逃さず、その後は焼き払って証拠を消すのです」
「分かった」
「私とお前らで将軍を襲う。将軍を暗殺したらすぐ、その場を去るぞ。決して正体を知られてはならん。よいか?」
「はい、将軍」
黒マスクをするサブク。

黒マスクの兵士達と城主が、番兵を襲う。
城主「向こうへ(右後ろの人間に右手を振って)、こっちだ(左後ろの人間に左手を振って、進む)」
次々に番兵を倒す。

コム将軍がきて、テ・ジョヨンに告げる。
コム「おい、今すぐ城門へ行け」
テ・ジョヨン「何事です?」
「平壌からきた者が一悶着起こした。お前たちを呼んでいる」
「我らを訪ねるとは…あの野郎か?」

フクスドルを押さえようとした兵士を、ぶっとばすフクスドル。
「早くどけ、邪魔したら殺すぞ。何度言えば分かる? ヤン将軍に危険が迫っているのだ。この分からず屋が。よし来い、早く終わらせよう」
テ・ジョヨン「何事だ?」
「俺だよ、フクスドルだ」
コルサビウ「ここをどこと心得る?(フクスドルを手で打つ)」
「この…」フクスドルを止めるテ・ジョヨン。
「おお、今、ヤン将軍が危険なのだ。ここには刺客がわんさといる」
「誰が将軍を狙うというのだ?」
「まったく、この野郎(殴ろうとするが、ひだりの方を見て、はっとして、指を指す)あそこを…」
火事。
テ・ジョヨンびっくり。
コルサビウ「兵士の宿舎に火事が起きた、火事だぞ(走っていく)」
テ・ジョヨン「将軍…将軍が危ない」

「火事だ、火事だぞ」
火事の建物から出てきた兵士を次々に刀で斬りつける。
城主は、刀を振りかざしながら、斬りつける。
火だるまの兵士「火を消せ…」

コム将軍「一体どうしたのだ? 何事だ? あの火は何だ?」
兵士「兵士が…、兵士達が…(倒れる)」
コム「私が見てくる、皆この場を動くな」
「はい、将軍」

ヤン将軍が一人部屋で、仕事をしている。
物音に気づき、何事という顔をする。

床下では、兵士達が戦っている。
階段を上がり、建物に入る兵士。

ヤン将軍は、ろうそくの明かりを手で消す。
暗い部屋の中から、障子越しに、外にいる兵士の姿が見える。
ヤン将軍は、刀を取り、兵士を二人突き殺す。
次々に倒し、廊下に出るが、さらに大勢の兵士が集まってきて、ヤン将軍に向けて、刀を突き出す。
ヤン将軍「お前達は誰だ?」
サブクが現れる。
ヤン将軍「唐の刺客ならこの手で殺す。だが、高句麗の兵なら今すぐ武器を捨てろ」
ヤン将軍の背後にある障子に兵士の影が映り、その兵士は刀を構える。
ヤン将軍「どう見ても、高句麗の兵に違いないな。誰が…お前たちを送った? 誰が私を殺せと?」
その瞬間、障子越しに、ヤン将軍の背を、刀が突き刺す。
刀が抜かれて、ヤン将軍は後ろを振り返り、刀で払う。
前にいるサブクは、向き直ったヤン将軍を刀で突き刺す。
刀が刺さったままのヤン将軍は、サブクを突き飛ばす。
サブクは、覆面を取る。
ヤン将軍は腹に刺さった刀を手で押さえ、うめく。
「お前達だったのか…」
サブク「大将軍は、私に武将の夢を見させてくれました」
ヤン将軍「ぷはっ(血を吐く)お前達が…結局は、我が高句麗を潰すのか…」
「将軍を深く尊敬しつつ、ここまで来ました。だが高句麗のために、国の将来のために、死んでもらいましょう。このサブクをお許し下さい。いえーっ(斬りつける)」
ゆっくりとヤン将軍が倒れる。
床に倒れたヤン将軍「高句麗、高句麗!」
サブクの顔がゆがむ。

戦いの跡。
テ・ジョヨンとコルサビウ、フクスドルが現れる。
正面から城主と兵士達。
城主「奴らをとらえろ」
「はい」
コム将軍も戦う。
城主「(険しい表情で見ている)交替しろ、兵を皆引かせろ」
テ・ジョヨン「(我に返り)将軍、将軍…(後ろを向いて家の中へ入る)」

老化に横たわるヤン将軍を発見し、かけよるテ・ジョヨン。
「そんな…、駄目だ…駄目だ、将軍、将軍」
後ろから、フクスドルとコルサビウ。
「どうして…、一体どうして…私は将軍のご恩に何も報いていません。逝ってはなりません。目を開けて下さい。逝っては駄目です。死なないで下さい、将軍…」
フクスドル「あの野郎どもめ、皆殺してやる」
コム将軍「(フクスドルの襟首を捕まえて)早く…早くしろ、ここから出るんだ」
テ・ジョヨン「このままでは、行けません」
コム将軍「遼東にこの事を知らせねば、急げ(テ・ジョヨンを引っ張る)」
テ・ジョヨン「(コム将軍を振り払う)将軍を守れなかったのに、生きられますか」
「将軍の望むことではない。憤怒するのは当然だ。だが今は、無駄死にしてはならん。必ず生きて、将軍の遺志を果たすぞ」
テ・ジョヨンは悲痛な叫び声。
コルサビウもフクスドルも泣く。
コム将軍「時間がない、急げ、(テ・ジョヨン達を引っ張ってつれていく)早く」
フクスドル「将軍」
テ・ジョヨン「将軍、将軍!!」
コム将軍が引っ張って連れて行く。


外。
テ・ジョヨン「(号泣)放してくれ」
コム将軍「何のまねだ? 馬が要る。馬小屋へ行け。早く」
後ろから、城主達。
「奴らだ、すぐに殺せ」

馬に乗った、テ・ジョヨン達。
テ・ジョヨン「将軍、将軍」
その後ろから、城主達が馬で追う。
「追え、奴らを捕らえろ、早く捕らえろ」
「奴らを殺せ、早く急げ」


サブク達。
「場外で皆が待っています」
サブク「まだやる事がある」
城主がくる。
城主「待ったぞ」
サブク「残党は?」
城主「数人逃がした」
サブクびっくり。
城主「戻ったら、ヨクサル様によろしく頼むぞ」
「もちろんです、この件の一等功臣はあなたです」
そなたの言うとおり、国を憂いての事だ
「最後にもう一度聞きます。他に我らの正体を知る者は?」
「言ったはず。私の部下だけだ」
「(横の兵に)彼らは?」
「とっくに殺しました」
「何? 殺しただと?」
サブクはものも言わず、剣で城主を突き刺す。
「貴様ら…」
「ご苦労だったな」
「(苦しみながら)貴様ら、貴様ら」
「世とはこういうものです。悪く思いますな(さらに突き刺し、頭を押し倒す)行くぞ」

騎馬兵と歩兵が城下を走っていく。
物陰で、ソル・ゲトウがイ・ヘゴに走り寄る。
「どうなった?」
「捕らわれたのは本当だった」
「金目の物はあるか? 看守に賄賂をやれば何とかなりそうだ」
イ・ヘゴは金の入った袋を渡す。
「(袋を軽く放り上げて)イフフフ、急ごう、こっちだ」

番兵の服装のイ・ヘゴとソル・ゲトウが歩いている。
「本当の兵士みたいに歩けんのかい?」

チョリンの牢屋の前。
イ・ヘゴ「チョリン、チョリン」
モゲ「副将」
チョリン「兄上」
ソル・ゲトウ「(イ・ヘゴをたたいて)時間がないんだ」
ソルが鍵を開け、イ・ヘゴが中に入る。
イ・ヘゴ「行こう」
チョリン「今は行けない」
「チョリン」
「すまぬ。帰ってくれ。時が来たら帰るから」
「今頃はヤン将軍が死んだはずだ。じきに戦が始まる。今、出ないとー獄中で死んでしまうぞ。さあ、早く」


テ・ジュンサン将軍の会議。
「将軍、将軍、平壌城から…」
「何と…」
テ・ジョヨン、コルサビウ、フクスドル、コム将軍が頭を下げる。
テ・ジュンサン「ジョヨン」
コ・サグ「その有様はどういう事だ?」
「大将軍は一緒じゃないのか?」
「父上…」
「話すがよい。何がどうなったのだ?」
「我らが将軍を守れませんでした」
コム将軍「どうか、処刑して下さい」
「処刑して下さい」
コ・サグは呆然と立ち上がる。
テ・ジュンサン「話せと言っておる。大将軍は…大将軍はどうなったのだ?」
テ・ジョヨン達はただ泣く。

ブ・ギウオンとサブクが侍女の開ける扉から入ってきて、一礼する。
ポジャン王とスギョン姫が座っている。
王「どうした、ブ大臣?」
「陛下、今から申し上げる事を心してお聞き下さい。ヤン・マンチュン将軍が亡くなりました」
ポジャン王「何だと? ヤン将軍が死んだ?」
「烏骨城で暗殺されました」
「暗殺だと?、一体…一体、誰に?」
サブク「(半泣きで)おそらく死んだ烏骨城の城主が、すべての元凶のようです。今城主と共に、この凶事の黒幕を捜しております」
「そんな…そんな馬鹿な。国の大黒柱の大将軍が死ぬなんて」
「唐に知られてはなりません。私に処理をお任せ下さい」
「ヤン・マンチュン将軍が…そんな風に逝くとは
「皆に知らせたか?」
「(さらに泣き真似をして)はい、ヨクサル様」
「(ため息)陛下、お気を確かに」。国家の非常事態です

ブ・ギォンが真ん中に座った会議。
「陛下は?」
「寝所に医師まで呼ばれました。相当衝撃だった様子」
「無理もない。国の柱だった人が亡くなったのだ」
「悲しむ暇はありません。諸君も、皇宮内外の治安維持に尽力を」
チ・ミョンチョン「一つだけ聞きます。その暗殺犯の正体に心当たりは?」
「よくぞ、言われた。遼東でも悲報を聞いたはず。彼らは我らを疑うでしょう。伝令を送り、疑義を解いて下さい」
オン・サムン「しかし、潔白を示す物は何もない」
ソンギョム「では我々を疑っているのか?」
イ・ギウ「真実を明らかにしましょう。そうしてこそ、内紛を防げる」
ブ「そのとおり。真実が分かるまで、遼東の疑いを防いでほしい」

コ・サグ「(机をたたいて立ち上がる)直ちに兵を集めろ。平壌を攻め、ブ・ギウォンを成敗する」
テ・ジュンサン「まだ、ブ・ギウォンの仕業という証拠はありません」
「唐の間者がいたそうだ」
フクスドル「私がこの目ではっきり見ました。以前ブ・ギウォン邸にいた野郎どもです」コム・モジャム「彼らは、もう平壌にはいないでしょう。ブ大臣がしらを切れば、方法はない」
「将軍が亡くなったのだ。何も言わせん。テ・ジュンサン将軍、何を恐れて迷うのだ?」「彼らを恐れてではなく、大将軍は和合を強調していたからです。今平壌を討てば、喜ぶのは、他ならぬ唐です」
「私は、決してこの件を黙視できん。必ずブ・ギウォンを殺して、将軍の敵を討つ。良いな? 早く決めよ」
複雑な表情の、テ親子。

ヤン・マンチュン将軍の肖像画の前に座るテ・ジュンサン将軍とその後ろに座るテ・ジョヨン。
「将軍の最期を看取ったか? お声や眼差しやお言葉は…将軍がお前に残したお言葉は…?」
「私が行った時には、すでにお亡くなりでした。私のせいです。私が最後まで守れなかったせいです」
「将軍は、私には父のようなお方だった。お前は知らぬだろう。将軍と戦場を駆け巡った頃ーどんなに幸せだったかを。将軍は私に、真の武将とは何かを教えて下さった。将軍の最後は私が看取るべきだった。なのにお一人で逝かせるとは。最後を見守れなかったとは…(泣く)」
「父上、父上…」
「明日、烏骨城に行く。そして、私が将軍をここへお連れする」
「今、烏骨城は敵陣も同然です」
「軍を連れて行ったら、将軍をお連れするのは難しくなる。数人の武将だけ連れて行くぞ」
「ですが父上」
「将軍の終の安住の地は、安市城であるべきだ。この堂に将軍をお連れせねばならん。今ー将軍がどんなにご不便かと思うと、私の胸は刺でも生えたように痛みが走るのだ」
「父上」


馬に乗って走るテ・ジュンサン将軍達。

烏骨城。
「私は、安市城の城主テ・ジュンサンだ。私の生涯の主がここにおられる。同じ武将として、そなたらに切に願う。大将軍を城外へお連れせよ」

烏骨城の兵士達が話し合っている。
「我らはこの件について何も知りません」
「元凶の烏骨城城主はすでに死んだのだ。もはや烏骨城に対して何の恨みや感情もない。我が主を早くここへ」
「今まで厳重に守っていました」
門から棺が出てくる。

テ・ジュンサン達は馬から下りて敬礼する。
テ・ジュンサン「(棺に手を当て)将軍、ジュンサンです、高句麗のため、将軍のやるべき事はとても多いのに、なぜこんなに早く眠りについたのです? 将軍のいない国をどうしろと、こんなに冷たい棺桶で、目を閉じられたのです? 将軍は常に兵士を心配しておられた。なのに愚かな私は、最後まで将軍を守れませんでした。今すぐ私を怒鳴りつけ、大いに叱りつけて下さいませ、将軍、将軍(泣く)」
「将軍、将軍…」
テ・ジョヨン「大将軍」


ケジン「まだ犯人は分からんのか?」
ブ・ギウォン「烏骨城城主の単独犯行のようです」
ケジン「そなたの…仕業じゃあるまいな?」
サブクとブは目をぱちくり。
ソンギョム「我らにまで隠す必要はない」
ブ「どんな理由であれ、ヤン将軍暗殺は許されません。この私が必ず犯人を捕らえてみせます」
ソンギョム「ブフブハ(せきばらい)もうこれでお暇する、エヘン」
ケジン「私もだ」
サブクも席を立つ。
兵士「居士様がお見えです」
「通せ」
「分かりました」
兵士が去り、シン・ソンが来て座る。
「位頭大兄はお元気か?」
「ヤン将軍の事で、悲しんでおられます」
「悲しまぬ者などいないだろう」
「ヤン将軍も消えたし、これでヨクサル様の思うままですな」
「何を言っておる?」
「私を騙そうとなさいますな」
「気でもふれたか、あらぬ事を言いふらしたら、許さんぞ」
「お釈迦様の掌の上です。大臣の計画すべてが、我が弟の考えた事と言ったら信じますか?」
びっくりするブ・ギウォン。
「弟が私に手紙をよこしました。もう騙す必要はありません。私の考えも、大臣の考えと同じです。高句麗の将来のために涙を呑み、大将軍を暗殺して正解でした。しかし、大莫離支の座は、我が主、位頭大兄のものです。もし大臣がその座に就けば、それは暗殺犯であると示すも同然です」
「誰が大莫離支になっても構わん。私は国を救うためにやったのだ」
「もちろんです」



テジョヨンが悩んでいる様子。
テジョヨンの叔父「お前の留守中、あの娘がここに捕らわれていて逃げた。彼女の手紙だ」
テジョヨンは、手紙を開き、読む。
チョリンの声「私がまた来たのは、お前に話があったからだ。(たき火をしているチョリンとイ・ヘゴのシーンになる)一言もなく、お前はまた私を捨てた。だが、私はお前の気持ちを知った。私と同じように、お前も私を深く想っていると。じきに戦が始まる。私を忘れるな。そして力の限り戦え。どちらが滅んでも、私はまたお前を探し出す。この気持ちは決して変わらぬ。お前もそうだと、必ずそうだと信じている。これが言いたかった」手紙を読み終えたテ・ジョヨン。
コルサビウが入ってくる。
「緊急事態だ。遼東が平壌を攻めそうだ。皆集まっている。行こう」


会議。
「遼東各地の城主の意見が一致した」
「私は違います。決して同意できません」
コ・サグ「ヤン将軍の敵を討つのだ。将軍の公認であるそなたが抜けるのか」
「将軍の敵を討つなら、我らを狙う唐とまず戦うべきです」
「テ将軍よ」
「お気持ちはわかります。そして、遼東すべての兵が怒っているのもです。ですが、今は国の状況が悪すぎます。兵を南に向けてはなりません」
「そなたは抜けろ。他の城の軍だけでも十分だ」
「将軍、どうか出兵の中止を。敵を背にして後方を攻めるなど…」
「すでに決まった事だ。いいな?」
「将軍、将軍、将軍(フクスドルが入ってくる)間者からの報告です。唐が詔書を発表しました」
「詔書だと?開戦したのか?」
「さようです。じきに敵がヨンジュへ集結するでしょう」
「奴らめ、ついに…」
テジョヨンの顔。



唐の皇室会議。

西暦666年、唐の高宗は、ナムセンを救う名目で、高句麗総攻撃を指示した。ポジャン王は、ナムゴンを大莫離支に任命して対処した。高句麗と唐の第三次全面戦争が起こったのだ。新羅も、唐から高句麗攻撃を要請されていた。高句麗に深刻な危機が訪れようとしていた。

高句麗の会議。
「唐の大軍は、ヨンジュに集結しました。大莫離支は唐を防ぐ策略をお持ちですか?」
ヨン・ナムゴン(ナムセンの次男)「遼東に使者を送った。遼東と平壌が協力すれば唐も簡単には攻めてこれない」
ブ・ギウォン「それは失敗です。唐を防ぐならヨンジュに使者を送らないと」
チ・チョンミョン「和睦への未練があるようだが」
「平和への希望は簡単に捨てられません」
チャン・サネ「すでに戦は始まりました。平和を求めるなら勝つしかない」
「この戦は決して勝てません。ナムセンが先鋒としてくるのです。しかもヤン将軍無き遼東に唐は防げません」
オン・サムン「だが諦めるわけにはいかん」
「諦める? 皆が論争に明け暮れる間に手を打っておきました」
イ・ギウ「手を打つ? いったい何の手を?」
ケジン「ブ大臣よ、どういうことだ?」
「大莫離支が遼東へ使者を送る間、唐の皇帝に密使を送りました」
「密使を?」
「しかとご覧あれ。唐はじき本国へ戻るでしょう。そして高句麗に平和使節団を送るはず。私の密使により、両国において新たな局面が始まる。必ずそうなるゆえ、今の私の言葉を覚えておかれよ」

ヨンジュ。唐の陣営。

イジョク大ソウ管らが馬で到着。
ソリンギ、契丹部族長らが迎える。
「ようこそ、将軍」
イジョク「ご苦労、挨拶は後だ。高句麗の動向を聞こう」
ソリンギ「承知しました。指揮官会議を開く。皆を集めろ」
「はい、将軍」


酒を飲んでいるナムセンと、シン・ホン。
シン・ホン「指揮部からお呼び出しです」
ナムセン「高句麗をどう攻めるか考えようというのか?」
「こうしていられません」
「分かっておる。ありがたくも、唐から高い位ももらった。遼東都督兼、平壌道安撫大使、玄菟郡公…、実に長ったらしい官名だ
「今の高句麗にはヤン将軍はいません」
「そうだ。だから官位を受け入れた。もはや高句麗に希望はないからだ」
「だからこそ、だんな様が先鋒に立つべきです」
「(驚いてシン・ホンをじっと見る)なぜだ?」
「高句麗を、唐に滅ぼさせてはなりません。いっそだんな様が高句麗を滅ぼすのです」
「この手で、高句麗を?」
「さようです、そしてその後に、新たな国を作るのです。高句麗の正当性を継ぐ新たな高句麗を」
「新たな高句麗? 古い高句麗を滅ぼし、新たな高句麗を?」
「そのためにも、だんな様が先に平壌に入るべきです。新高句麗の新王になるのです」
「高句麗をこの手で滅ぼすだと…?」
モゲ「(入ってきて)高句麗から使者がきました。お二人をお呼びです」


ソルがソリンギに手紙を渡そうとする。
ソリンギ「こら、まず大ソウ管にご覧入れる」
ソルが隣の大ソウ管に手紙を渡す。
ソリンギ「大ソウ管、私は見なくても結構です。ところで、ブ大臣はなぜ…」
「褥薩は唐との和睦を願っています」
「和睦? なるほど、それで。ブ大臣はお元気か?」
「はい(にっこり笑って頭を下げる)ソル将軍によろしくと」
「うーん、何とお優しいことか。だがご冗談がきつい」
「冗談ですと…?」
「何が和睦だ。今高句麗を頭から丸呑みにできるのに、仲良くできるものか」
「どういう意味です? 唐の和睦提案でヤン将軍を暗殺したのです」
ナムセンびっくり。
「そうそう、それは良い事だった。おかげで事が楽になった。だが今和睦を結ぶには、この胸の恨みが大きすぎる」
「し…将軍」
「今から、高句麗がいかに滅びるか、天の上からしかと見るが良い(剣を抜いて使者を斬る)」
ナムセンびっくり。
イ・ヘゴ、チョリン、契丹部族長びっくり。
「これから、高句麗の運命はお前と同じようになる。一人たりとも残さぬ、皆殺しだ(また斬りつける)お前たちの血で、先帝陛下と部下たちの恨みを洗い流してやる(また斬りつける)」


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