« いま見ている韓国ドラマ | トップページ | ヒストリーチャンネル「海と日本」 »

テ・ジョヨン37回目

(DVD操作中で若干字幕が見えず)
ブ・ギウォン「国の事なのだ」

テ・ジョヨン「敵に騙されて、高句麗を滅ぼす者は絶対に許せない。首を出されよ、千人の敵を倒すよりも、ブ・ギウォンを殺す方が、高句麗のために価値ある事だろう。首を出されよ。早く」
双方とも剣を抜いて構える。
「何の騒ぎだ?」
ポジャン王と、ナムゴン達。
「皇宮内で、何をしておる」
テ・ジョヨン、剣をおろす。
ブ・ギウォン「この極悪非道な者を今すぐ投獄なさいませ」
ケジン「大臣を殺そうとした上に、恐れ多くも陛下のおわす皇宮を冒涜しました」
ポジャン王「戦や飢饉で国の紀綱が揺れようともこんな事は許されぬ。テ副将を連行せよ」
スギョンびっくり。
サブク「連れて行け」
「はい」
「そんな…」
テ・ジョヨンと、フクスドル、コルサビウ、連行される。


蛇水。
唐軍の陣営。

ナムセンが酒を飲んでいるところへ、ソリンギ達が来て、咳払いをする。
ソリンギ「テ・ジョヨンを釈放した?」
「それで、私を捕らえる気か?」
「できぬ事もない」
「明朝には、平壌城に唐の旗が翻る。高句麗の滅亡を前に。たかが捕虜一人だぞ」
「とにかく、全陣営が非常事態に入った。いくら何でも、決戦を前にして、酒を飲むとは…」
「どうせ、無血入城だろう。いや、無血入城ではない。高句麗が降伏すれば、唐は手当たり次第、殺して略奪するだろう。それを無血入城とは言えまい」
「さてな…」
「そう言えば、唐は高句麗との戦で約束を守った事がなかった。高句麗の臣下は、降伏すれば何でも聞いてくれると信じている」
「黙れ」
「契丹も、今回の事をよく見ておけ。果たして、唐が約束通りヨンジュを渡すか。平壌城の没落を見つつ、他山之石とするがよい」
「黙れと言うに」

平壌城
安○宮(アノク)
夜、コム将軍のあとにテ・ジョヨンが続き、皇宮内に入る。

ポジャン王とスギョン姫のいる部屋で、席に着くテ・ジョヨンとコム将軍。
ポジョン王「皆の目を避けるため、しばし閉じ込めた。聞けば、ブ大臣が唐に騙されていると?」
テ・ジョヨン「さようです」
スギョン「では、皇室を保ち、民を傷つけぬという話は嘘なのですか?」
「すべて降伏させるための策略です」
「だが、大臣らは、唐の約束を信じておる」
「皆、後悔するでしょう。決して降伏などしてはなりません」
「テ副将は何を根拠にそんな話を?」
「敵陣で投獄された時に、ナムセン様が私を助け、敵情を話してくれました」
「ナムセンは遼東を崩した張本人だ。信じられるのか?」
「ナムセン様は平壌へ来てから、一度も戦に参戦していません。動揺していると言う事です」
「それが事実なら、当然、決死抗戦するべきだ。だが、ブ大臣の判断が正しいなら、民と皇室のために、降伏を選ぶべきだ。しかし朕は何が正しいか分からぬ」
「もう夜が明けます。お早くご決断を」
スギョン「陛下」
テ・ジョヨンの険しい顔。

ブ・ギウォン、サブク、ケジン。
サブク「ご心配無用です。ヨクサル様の意のままになるはず」
ブ・ギウォン「私の意ではない。民と天の意なのだ」
ケジン「そうだとも。とにかく、死にかけた高句麗をそなたが生き返らせた」
「今夜は長くなりそうだ。この夜が明ければ、高句麗を覆う戦雲も消えるのだが」

月に雲がかかる。

テ・ジョヨン、スギョン、コム・モジャムがテーブルに座っている。
ポジャン王は立って、思案げに歩き回っているが、着席。
テ・ジョヨン「私は、亡き大莫離支とヤン将軍の最期を看取りました。お二人がいれば、決して降伏や妥協を考えなかったでしょう」
ポジャン王「だが、彼らはもう去った。今、朕のそばには誰もおらぬ」
「いないのは、二人だけです。高句麗の兵や民、山川草木も変わっていません。臣下も高句麗を狙う唐の邪悪さも同じです。そして、去る千年間高句麗が国を守ってきた方法もです。なのになぜ、一度もなかった屈辱的な道を選ぼうとなさいます? 陛下、前に陛下は、私にヤン将軍の暗殺犯を問われました。真犯人は唐です。しかし、唐の命令で暗殺を実行したのは他ならぬブ大臣です」
王びっくり。
スギョンも。
「内紛を恐れて、黙っていました。でも今は高句麗のために、真実を明かす時です。陛下、ヤン将軍を殺めた逆臣の主張を聞きますな。降伏はなりません。絶対になりません」
「大莫離支を呼べ。今すぐ勅令を出すぞ」
コム「はい、陛下」

平壌城城下。
シン・ホンやソル・ゲトウ、モゲが歩いている。
テ・ジョヨン達が馬で通り過ぎる。
「あの兵はどこへ?」
「向こうは、あっちなら、臣下たちの住む東村だ」
「東村? 何事か調べろ」
「承知しました」

ブ・ギウォンが出てくる。テ・ジョヨン達に相対する。
「朝から何事だ?」
コム・モジャム「陛下の勅令です」
「それで? 勅令が出たら城楼に行くべきだろうが」
「陛下は、決死抗戦を命じられました。それに、降伏を主張し、朝廷を乱したブ大臣に、時局が安定するまで、家宅軟禁を命じられた」
「何…家宅軟禁だと?」
「これから、我らは全力で唐と戦う。そのつもりで自重なさるように」
「どういうつもりだ。そなたらのせいで国が潰れるぞ。天も憤怒する大逆罪だ」
「者ども、ブ大臣を邸に軟禁するのだ」
「はい」
「(二人の兵士に抱えられて)放せ、天が恐ろしくないのか。陛下の目と耳を塞ぎ、国を潰すとは。貴様ら天が許さぬだろう」
「早くしろ」
「放せ、放さんか、おのれ…」


武将の会議。
ナムゴン着席、続いて全員着席。。
「戦はこれからだ。皇室と民の平和は、皆の武器と胸に秘めた固い意思にかかっている。皆肝に銘じよ。始めたのは敵だが、終止符を打つのは、我らだ。よいな?」
「はい、大莫離支」

騎馬兵が走る。

唐の陣営。
イジョク「城楼に唐の旗がかかったか?……なぜ答えぬ? 敵は降伏したのか?」
イ・ヘゴ「申し訳ありませんが、城楼には高句麗の旗ばかりです」
「では降伏しなかったのか?」
ソリンギ「そんな馬鹿な。正気ならば抗戦するはずがない」
契丹部族長「ブ大臣は? 降伏すると約束したブ大臣は?」
「じきに城内の間者から、詳しい報告が入るでしょう」
「報告も何も、むしろ好都合です。直ちに新羅軍と連合し、総攻撃しましょう。今度こそ力でねじ伏せるのです」
「お待ち下さい。様子を調べてからでも遅くありません」
ソリンギ「やれやれ、まったく…」


コルサビウとフクスドルが、コ・サゲ、テ・ジョヨン達と合流する。
コルサビウ「臣下がブ大臣邸に集まっています」
コム「他に異常は?」
フクスドル「ないようです」
コ・サゲ「机上の空論ばかりの輩だ。気にするな。それよりも唐の陣営から目を離すな」「はい、将軍」
テ・ジョヨン、じっと考えこむような表情。


ケジン「ついにこの日が来たか。そなたの命がけの交渉が無駄になってしまった」
ブ「我らまで諦めては、高句麗は終わりです」
「だが、軟禁された我らに何ができる?」
「高句麗を救う方法はまだあります」
「何か良い方法でも?」
声「ヨクサル様、シン・ソンです」
「早く入れ」
「おや、ここへは何用で?」
「私が呼びました。そなたは、外で見張り、ここに誰も近づけるな」
サブク「はい、ヨクサル様」
「今まで、唐との交渉は私の担当でしたかg、家宅軟禁されては、何もできません。今後は、私の全権限と能力をこの者に預けます」
「ブ大臣」
シン・ソンがにやりとしながら、胸を張っている。

邸から、シン・ソンが出てくる。
モゲが近づき、目配せして、挨拶し、先に立ってシン・ソンを案内する。


部屋の中にシン・ホンがいる。
シン・ソンがくる。
「指示通り受け入れたが、今後が大変だ。全臣下が監視されて、助力者は多くない。しかも、大莫離支も騙さねれば」
シン・ホン「難しく考えますな。我らが、密かに城門を開けて、唐軍を迎えるのです。歯向かう者は殺され、降伏を主張した者は功を認められるでしょう。違いは主導したのが皇室か臣下だけです」
シン・ソン「では、私は何からやればいい?」
「この事を臣下に知らせなさい。私は具体策を立てて、唐軍と交渉します」


イ・ヘゴとチョリン。
イ・ヘゴは、口笛を吹いて、鷹を呼び寄せる。鷹の足から、巻いた手紙を取り出し、チョリンに渡す。
チョリンは手紙を読み、イ・ヘゴを見て頷く。


ソリンギ「何…城門を開けるだと?」
イ・ヘゴ「はい、大臣と手を結び、夜中に密かに城門を開けるのです
ソリンギは、笑う。
チョリン「そのとおりになれば、皇室と民の安全はいかに?」
「何が安全だ。馬鹿な奴らめ。大臣たる者が、まだ状況も把握できんのか」
契丹部族長「時間がありません。早く日にちを決めて実行しましょう」
「よし、大ソウ管に会ってくる。ポンペよ、行くぞ」
「はい、将軍」
ナムセンとチョリンの顔が引きつっている。


テ・ジョヨン「何かがおかしい」
「何がだ?」
「交渉が決裂してから、敵は一度も軍を動かしていません。臣下たちもです。最近は会議もありません」
コム「大臣らの主張は押さえ込んだ。あとは平壌城を守るだけだ」
コム将軍「目前の唐や新羅軍だけでも頭が痛い。考えるのはよそう」
コム「あれは何だ?」
テ・ジョヨン「彗星です。城門の上を通りました」
「何とおかしな事だ、こんな時に、彗星とは」



テ・ジュンサン将軍と、もう一人の将軍が話し合っている。
「兄上」
「よく来た。調べたか?」
「何事です? あの彗星には何か意味が・」
「畢星と、昴星の間を通り、南西へ落ちた」
畢星:国家の運命を司る星座。
昴星:興亡を予言する星座。
「巫女の話では、平壌城に大災があるとか」
「災いだと? 平壌城が陥落するとでも?」
「皇子はそれ以上は何も…」
「将軍、今からでも軍を動かしては?」
「巫女の話が本当ならば、なおさら遼東を守らねば。今後のためにな」
「兄上」
「頼む、何としても平壌城に、この難だけは、耐え抜いてもらわねば。頼むぞ」

「何? 今月の晦日なら今夜だぞ」
「そうです、今夜です」
サブク「時間がなさすぎる。最低でも10日前に…」
シン・ソン「尾が長いと捕まります。皆の口をいかに取り締まると?」
「話しなされ。何をすべきだ?」
「我らの目標は南門です」
「南門?」
「南門は周囲の地形が険しく潜伏しやすい。サブク将軍は時間通りに南門を開けなさい」「分かった」
「唐とは、もう話はついたのか?」
シン・ホン「さようです。今頃は、作戦開始を待っているはず」
ケジン「今夜、今夜か…」


唐の陣営。
イ・ヘゴが壁の地図で説明している。
「先鋭隊はここで待ち伏せます。南門が開いたら、新羅軍が一斉に北門を攻めます。その隙に唐軍は南門から突入します」
ソリンギとイジョク、うなずく。
「新羅よりも、我らが先に皇宮を占領すべきです。高句麗王と皇族の逃亡を防ぎ、大莫離支を捕らえるのです。大莫離支の邸は後苑が山につながっており、逃げられる恐れがあります。そのため、大莫離支を捕らえるには、後苑を包囲し…」


山の中を進むイ・ヘゴとチョリン達。

馬で進むシン・ソン達。

城門が見える物陰から、火矢を撃つイ・ヘゴ。


高句麗の将軍達が歩いている。
兵士「将軍、奇襲です」
「奇襲だと? 城門は閉じたままだぞ。ついて来い」

城門に到着すると、サブクが戦っているのを見る。
「サブクではないか、反乱軍だ、皆殺せ、殺すのだ」
入り乱れて戦うが、隙を見て、サブクは城門を開ける。
イ・ヘゴ達が一斉に入る。
「防げ、奴らを防ぐのだ」
「城門が開いたぞ」
「貴様ら」
サブク「奴らを消せ」
シン・ソンが物陰から見ている。


コ・サゲ達。

フクスドル「将軍、将軍、唐軍が南門を攻撃しました」
「敵の数は?」
「分かりません、今、南門に火の手が」
火矢が飛んでくる。
「一体どこからの矢だ?」
コム「奇襲だ、敵が攻めてくるぞ」
コルサビウ「将軍、将軍、新羅軍です。新羅軍が総攻撃を始めました」
コム「皆、持ち場を守れ。落ち着くんだ」
「テ副将」
「はい、将軍」
「ここは、私とコム将軍に任せろ、今すぐ軍を率いて南門へ行け」
「はい」

テ・ジョヨンとフクスドルが軍を率いて急ぐ。
前方に敗残兵。
「将軍」
「南門へ行くな。唐の大軍が来た」
「南門は陥落したのですか?」
「裏切り者が中から城門を開けたのだ」
フクスドル「あの野郎どもめ」
「今すぐ皇宮の陛下を守れ、早く」
テ・ジョヨン「(うなずき)行こう」
オン将軍「皆来い、行くぞ」


ブ・ギウォン「南門から唐軍が入ったのか?」
シン・ソン「ケジン様達が、大ソウ管を迎えに行きました」
ブ「長い戦がやっと終わりそうだ」
「お急ぎを。この件の一等功臣はブ大臣です。行って大ソウ管に会わねば」
ブ「はははは、行こう」




イ・ヘゴ達が馬に乗ったソリンギや大ソウ管の率いる唐軍を出迎える。
イ・ヘゴ「ようこそ、大ソウ管」
「ご苦労だな」
「北門では、新羅との応戦に追われています」
チョリン「東西の門も攻撃されています」
ポンペ「あちらをご覧下さい」
臣下たちが歩いてくる。

ケジン「私は、北部褥薩(ヨクサル)ケジンです。イジョク大ソウ管はどなたでしょう?」
「私がイジョクだ」
臣下一同、頭を下げる。
「高句麗に平和をもたらす唐軍を歓迎するために参りました。こちらは臣下たちと従者です。こちらの要求はすでにお伝えしました。皇室と民を認め、高句麗の悠久な文化と歴史を維持させて下されば、我らは唐軍の入城を光栄として受け入れましょう」
ソリンギ「はははは」
イジョク「感謝するぞ。だが、そなたらの条件は何一つ受け入れられん」
ケジン「それはどういう事です?」
「高句麗の皇室はその歴史が深遠なので、開国して3代目の唐としては到底黙認できん」
「な…」
「また、戦で消耗した国力を補うためにも、高句麗の民を唐へ連れて行く」
「な…何をおっしゃるか」
ナムセン唖然としている。
「悠久なる文化と歴史?? それこそが高句麗を滅ぼそうとした理由だ。その傲慢な文化と歴史を消すためだ」
ケジン「貴様ら、約束が違うぞ」
サブクびっくり。
「どけ、皇宮へ行くぞ」
「ならん、行かせぬぞ。一歩も入れるものか」
「者ども、奴の首を斬れ」
ソリンギ「者ども、皆殺しにして、皇宮を占領せよ」
「ならん、入らせぬぞ。一歩たりとも進ませはしない」
シン・ソン、ブ・ギウォンがきてびっくり。
「皆、殺せ」
ケジン、斬られる。
イジョク「邪魔する者は斬り捨てろ」
サブクびっくり。
ナムセン、契丹部族長は渋い顔。

シン・ソン「行きましょう、早く行きましょう」
「そんな…」


ポジャン王が部屋の中で歩き回っている。
スギョン「陛下、陛下」
「一体何事だ? 叫び声が聞こえる。どこの軍なのだ?」
「私が見てきます」
「スギョン」
「しばしお待ちを、すぐ調べてきます」
「スギョン、スギョン」


侍女を連れて行くスギョン。
戦いの場面に遭遇する。
「あの兵士たちは誰?」
「新羅軍です」
「行こう」
戻ろうとすると、別の新羅軍の兵士達。
「捕らえろ」
テ・ジョヨン達が現れ、捕まえようとする兵士を倒す。
「高句麗の兵だ」
テ・ジョヨン「さあ、来い」
戦うテ・ジョヨンとフクスドル。
テ・ジョヨン「陛下はいずこに? スギョン様」
「(我に返り)陛下、陛下(走り出す)」
後を追うテ・ジョヨン。

戻ったけれども、ポジャン王の姿はない。
皇宮を探し回る。
「陛下、陛下」
「敵が皇宮内に入った、早く逃げるんだ」
スギョンがあせって走り回る。
「スギョン様」「時間がない、コルサビウ、おい、あの野郎」



イジョクとソリンギが大勢の兵士を連れて歩いている。
ソリンギ「将軍、急ぎましょう。これでは新羅軍に皇宮を取られてしまいます」
「どこかに王が隠れているはず。皇宮を焼き払い、高句麗王を探せ」
「高句麗王を探せ、皇宮を焼き払え」
「はい」
「高句麗王を捕らえよ。すべて残らず焼き払ってしまえ」

玉座に座っている王。

「陛下」
「陛下」
「陛下」
「陛下、早くお逃げ下さい」
「陛下」
「時間がありません」
「スギョン、手副将についてお行き」
「陛下、陛下は?」
「朕はここを去れぬ」
「いいえ、陛下を置いて行けません」
「朕以前に27人の王がおられた。先祖様の成した高句麗を、この無能な朕が潰した」
「陛下」
「朕は高句麗と運命を共にする。早く行け」
「陛下」「スギョンを頼む。実の娘のように育てた子だ」
「陛下」
「早く連れて行け。皇命だぞ。さあ、早く、行け」
フクスドル「時間がない、行くぞ」
テ・ジョヨン達、敬礼して、スギョンの手を取り行く。

戦いのさなかを、コルサビウとフクスドルが道を斬り開く。

コ・サゲ発見。
「将軍、将軍」
「無事か? 陛下は? おのれ、唐軍め」
コルサビウ「他の将軍は?」
「別れて生死も分からん」
「時間がありません、逃げましょう」
コ・サゲ「民を連れて東門へ行くぞ」
テ「将軍、ところで、大莫離支は?」

ナムセンが走っている。
ナムゴン「父上、どうか、愚かなナムゴンを許さないで下さい。私は父上の偉業を守れませんでした。とうとう高句麗を潰してしまいました。父上、父上!!(剣を見つめ自害する)」
そこへ、ナムセン。
「(剣を落とす)ナ…ナムゴン!、ナムゴンしっかりしろ、目を開けるのだ」
「兄上…」
「そうだ。私だぞ」
「ずっと…、兄上を待っていたのに。怖かった…兄上もおらず、国の大莫離支の座があまりにも怖かった」
「すまぬ、許してくれ」
「悔やまれます。兄上と私が協力していれば、我ら兄弟が互いに信じて頼っていれば、こんな日は来なかったのに」
「ナムゴン…」
「すべては我ら兄弟のせいです。我らが、父上の遺志を継げず、高句麗を潰してしまいました」
「お前のせいじゃない、すべて私が悪いのだ」
「兄上…」
「ナムゴン」

契丹部族長とチョリン達がいる。
兵士「可汗、可汗(走ってくる)、高句麗の敗残兵が城門を攻めています」
イ・ヘゴ「敗残兵だと?」
モゲ「民を連れて脱出を図っています」


城門の前で戦うテ・ジョヨン達。
「ここは、我らに任せて民を連れて脱出を」
コ・サゲ「お前達は?」
「すぐ行きます。早く民の引率を」
コ・サゲ「皆、こっちだ」
コ・サゲとスギョン、民が城門を出る。
契丹兵が来るのに気づくテ・ジョヨン。
「早く城門を閉めろ」

スギョンは逃げながらテ・ジョヨンを目で追っている。
「姫、早く」
城門が閉まる。
テ・ジョヨン達と契丹兵が対峙する。

イ・ヘゴ「こやつらを殺し、逃げた民を追え。一人も生かすな」
テ・ジョヨン「民を殺すなら、我らを殺してから行け」
コルサビウ「命ある限り、一人でも多く殺す」
フクスドル「早く来い、皆相手をしてやる」
イ・ヘゴ「よし、皆殺してやろう。者ども、今すぐ奴らを」
チョリン「やめろ。父上、彼らを生かして下さい」
イ・ヘゴびっくり。
「戦は終わりました。高句麗は滅び、我らはヨンジュを得られます。これ以上、我が兵を死なせてはなりません。だから彼らを逃がして下さい」
イ・ヘゴ「生かして花はなりません。禍根を残しますぞ」
「父上」
「可汗」
「これまでに部族や国を代表する勇者を何人も見た。だが敵を倒す勇者は多かったが、民のために命をかける勇者は、初めて見た。テ・ジョヨンとやら、真の勇気は賞賛されるべきだ。皆の者、彼らを逃がしてやれ」
「可汗、なりませぬ」
「我らが他国の戦に出たのも、草原にいる我が民のためだ。彼らを殺せば、我が民は、可汗の不徳を詰るだろう。なにをしておる、早く行け」

テ・ジョヨン「(じっと見つめている)行くぞ」
剣を構えながら、後ずさりし、城門からでるテ・ジョヨン達。
「可汗」
「テ・ジョヨンを覚えておけ。敵であれ同士であれ、いつか必ず再会するだろう。仮名あらずそうなる」
怒りのイ・ヘゴ。

山道を歩いていくテ・ジョヨン達。
「あれをご覧なさい」
フクスドル「平壌城が燃えている」
コ・サゲ「皇宮が燃えている」

西暦668年9月、唐と新羅の連合軍はついに平壌城を陥落させた。紀元前227年のチュモ聖王から、最後の大王ポジャン王まで続いた高句麗は久遠なる900年の歴史に幕を閉じた。古代北東アジアの最強国として君臨してきた高句麗。その高句麗の滅亡は、韓民族史の痛みとして残った。
しかし、高句麗の歴史はこれで終わらなかった。絶望の底から民は高句麗の復活を夢見始めたのだ。後日、海東盛国と称された渤海は、こうして廃墟の中から始まったのだ。

|

« いま見ている韓国ドラマ | トップページ | ヒストリーチャンネル「海と日本」 »

テ・ジョヨン」カテゴリの記事

韓国ドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190978/46036276

この記事へのトラックバック一覧です: テ・ジョヨン37回目:

« いま見ている韓国ドラマ | トップページ | ヒストリーチャンネル「海と日本」 »