一般公開講演「LHC実験始まる」を聞きました
LHC実験はじまる
登壇予定者: 小柴 昌俊(2002年ノーベル物理学賞受賞)
小林 富雄(東京大学教授)
村山 斉(東京大学教授)
という講演会を聞きにいきました。
残念ながら、小柴先生の話は遅れてしまったので、聞き逃しました。
小林先生の話は、巨大な実験設備の説明でした。
実験開始後、一部分の不良のために、抵抗が発生して、熱が上がり、溶けてしまい、ヘリウムが漏れてしまったため、実験再開までに時間がかかった話とか、ここの部分は日本が貢献したとか、さまざまな苦労話でした。
送信者 LHC |
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すごい装置です。
村山先生の話は、すごく難しい話を、面白く、わかりやすく、プロジェクターを使って、テンポよく話してくださったので、理解できたような気になりました。
ビッグバンは137億年前に起きたとされていますが、望遠鏡を使って、100億光年の辺りを見れば、100億年前の宇宙の状態がわかります。しかし、ビッグバン後38万年のあたりはさかのぼれません。それ以前は、熱過ぎて見えないとか。。
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それ以前の状態を知るためには、加速器が必要。
加速器は、望遠鏡、タイムマシン、顕微鏡の役割を果たします。
7テラ電子ボルト~14テラ電子ボルトのエネルギーの粒子をぶつけることによって、ビッグバン直後に何が起きたか、そのとき、おそらくヒッグス粒子が生じて、暗黒物質となったのではないか、との仮説を検証するために実験しているそうです。
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アインシュタインが統一場の理論を研究して失敗したのは有名ですが。。
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統一の歴史が面白かったです。
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最初は、ニュートンが重力と力学を統一し万有引力を作った。
次にマックスウェルが、電力と磁力を統一し、電磁気学を作った。
アインシュタインが万有引力と電磁気学を統一し、特殊相対性理論を作った。
その先は、量子力学が加わって、量子電気力学、標準理論、大統一理論、ひも理論、超ひも理論と発展するそうですが、大統一理論の先は、実験による裏づけがないようです。
ホーキング博士も関係しているらしいです。
暗黒物質が、発見されたのは、天文学から。。。
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abel銀河団の写真。
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矢印部分には、遠くの銀河団が、線状になって写っている。
これは、大重力により光が曲げられているため。
光を曲げるほどの大重力を発生する物質が存在する⇒暗黒物質。
その分布図を、計算によって導き出したものが右上の図。
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暗黒物質を、捕まえるために、加速器が必要だというわけ。
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右下は、カミオカンデで捉えたニュートリノの像で、これが太陽の中心部を写したものといえる。
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なぞがいっぱい!!
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宇宙の次元がもっと高いとする理論は、ひも理論とか、ひも理論とかいうのだそうだ。
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でも、暗黒物質だけでなく、暗黒エネルギーもあるはず。
暗黒エネルギーの話は出てきませんでした。。。
全体で、若干の質問タイムしかなかったので、その後、終わった後の質問は、大勢が殺到してました。
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