カテゴリー「日本の名画」の14件の記事

「切腹」のリメイク「一命」という映画が上映中だそうですが

橋本忍さんが脚本を書いた「切腹」は、数々の賞を受賞した名画だけれども。

橋本忍さんは、最初に書いた脚本がこれだそうだ。

最初に書いた脚本でも、こんなすごいのができるのだから、やはり橋本忍氏はすごい。。

しかし、このような話は、本当にあるのだろうか。

狂言切腹で、お金をもらおうとするなんて、なんか、あり得ないような気がする。

あまりにも貧しい侍の生活。

傘貼りをしている父親と、娘の婿が、剣の達人らしいけれども、貧乏のあまり、孫を病死させてしまい、娘も死んでしまう。

婿は、狂言自殺をしたが、金を得られず、無駄死にだったという悲惨な話。
それで、父親は、切腹をさせてくれと言って乗り込み、復讐のために、大勢を斬り殺すというすごい話。

江戸時代は、長い平和の時代が続いて、武士といえども、ほとんど刀を抜かなくなっていたという話もある。

私の父方には、徳川家康について、江戸城に来た商人がいたそうだけれども、旗本株を買ったあげく、上野の山に立てこもって、戦って死んだというおっちょこちょいもいたらしい。

諸藩も、秋田藩などは特に、赤字ばかりだったらしい。
大商人から、お金を借りていたそうで、幕府も徳政令などを出す羽目になったことも多々あるわけで。

商人のほうが裕福になって、将来もらう予定の扶持米を担保に当座の費用を調達したため、先物取引が発達したそうだ。

官僚化して、建前と本音で動くようになり、貧乏な侍を見捨ててしまうようなことがあったのかもしれないけれども。

それにしても、悲惨な映画だと思う。

士農工商といっても、これじゃあねえ、と思う。





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映画「血と骨」見ました

「血と骨」を見た。

「闇の子供たち」というヤン・ソギルの小説を読み、ヤン・ソギルというのは、すごい小説を書く人だと思った。

「血と骨」は、自伝的小説だそうで、ひどい父親のことを書いた小説だという評判を知っていた。

とりあえず、小説を読み始めたが、精力剤にと、気持ちの悪いものを食べる父親の話のところあたりで、読むのをやめてしまった。



映画「血と骨」は、早回しでざざっと見るつもりだったけれども、つい見てしまった。

トップシーンからすごくて、いったいなんだこれは、と思う。

ヤン・ソギルの父親、金俊平役のビートたけしが家に帰ってくる。
金俊平の妻、李英姫は、驚いて、怯えながら、棒を持って、金俊平を打つが、組み伏せられて、無理やり犯される。

暴力やセックスの連続だが、音楽が非常に美しくて、いかにも波乱万丈の人生を物語るようなメロディで聞き入ってしまう。

ネットで調べたら、ひどく悪い批評を書いているサイトがあった。

私も、こんな映画いやだと、悪く思いたいが、人間の究極の姿の一つだとも思うわけで、こんな映画を作れるのはやはりすごいと思う。

崔洋一監督は、WOWOWのシナリオ大賞の審査員なので、どんな映画なのかなと思っていた。

一昨年、WOWOWシナリオ大賞をとり、500万円を勝ち取ったシナリオは、暴力の話だった。

崔洋一ってこういう映画を作る監督なんだ。。。

私などには、こんな監督に認められるようなシナリオは到底書けそうもない。

不合理、非条理、わけわからない、そういう話の連続。
しかし、暴力を振るいながら、病気の妾の面倒を見るやさしさがあったりする父親。
息子を、家族を求めながら、暴力を振るい続けた父親。

かまぼこ製造のために、従業員を、残業代なしで、無理やり働かせ続けた。従業員は覚せい剤(そのころヒロポンといった)を打ちながら、働いた。ためた金を壁に貼り付けて、隠していた。

家を出て、妾を作り、金貸しをはじめた。
妻のほうも、食堂を始める。

妾が、脳腫瘍になると、また父親の暴力が家族に向かうようになった。

そして、娘の花子は、父親にも、夫にも暴力を振るわれて、自殺する。

その自殺で、暴れまくる金俊平は、突然、脳梗塞か、脳出血かわからないが、足がしびれてしまう。

病院から退院した後も、後遺症で、足を引きずりながら、金貸しを続ける。仲間にも過酷な取立てを続け、自殺に追い込んだり、やくざに債権をまわしたりして、あこぎな稼ぎを続ける。
病気で寝たきりの妾を、新しい女に世話をさせたりする。

新しい女は次々に子供を生みながらも、病院から帰ってきた金俊平をさんざん棒で打って、捨てて、金を持って去っていく。
金俊平は、化け物といわれながら金貸しを続けて、金を儲ける。

その挙句、7000万円と時計100個、自動車などを持って、北朝鮮に渡った。しかし、金俊平の最後は、電気もないようなみすぼらしいぼろ屋の中。無理やり連れて行った息子がかゆをすすっている。部屋の隅の布団に病気で寝ている。大きな寝息のような声を出した瞬間、死ぬ。


実話だそうだが、ストーリーの反対の側にあるような、ストーリー。

これでもか、と、悲惨さを重ねていく。

自殺した実の娘の葬式に乱入し、娘婿などに暴力を振るって暴れるが、突然足がしびれて、半身麻痺になるシーンがすごい。

朝鮮人部落からも、戦争に出征したが、終戦後、なんで戦争にやったんだと責められた部落の顔役が、「国を失った俺達には、ほかに道がなかったんだ」と、叫ぶ。

1938年生まれのヤン・ソギル。ヤン・ソギルの父が日本に渡ったのは、1923年。

大阪をテハンと発音し、船の中で、大阪が見えたと大喜びするヤン・ソギルの父達。

朝鮮長屋に住んで、必死に生き抜いてきた。
しかし、あまりにも強欲で、金儲けに突っ走る金俊平のすさまじさが、すごい。

戦前の朝鮮人社会は、こういうものだったのだろうか。
強制連行ではなくて、大勢の朝鮮人が、一儲けしようと日本にきたらしい。

先日、英文エコノミストを読んでいたら、朝鮮人の慰安婦を連れて行ったのは、朝鮮人兵士だったと書いてあった。
また、旧日本軍の装備を、韓国がそっくり受け継いだのだそうだ。
英文のエコノミストは、最初は、日本でも知られていることをずっと羅列する。
一番最後に、興味深いことや、面白い分析をちょこっと付け加えるパターンが多い。
この場合も、「あまり知られていないことだが」、とか、「アメリカ軍は内緒にしておきたいことだが」という言葉とともに、こんなことが書いてあった。

ヤン・ソギルや崔洋一監督は、在日韓国人だそうだが、この映画のようなエネルギー、生命力に、日本人はとても歯が立たないと思う。

金俊平は、やくざにも恐れられたそうだ。

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「誘拐」という日本映画見ました

森下直さんというシナリオライターが、城戸賞を受賞し、その後映画化された作品。

城戸賞は、日本映画製作者連盟というところの賞で、受賞した作品が映画化されるのは、珍しいそうですが。。。

すばらしい作品だから、映画化されたらしいです。

森下直さんという名前は男性みたいですが、実は女性でした。

赤坂のシナリオ教室の通信を受けると、添削してくださるらしいですが。。。

最初に通った表参道のシナリオ教室に通っていたとき、話を聞くことができました。

そこの教室では、普通そこの先生だけが講義をするのですが、時々、いろいろな人にセミナーをしてもらうことがあります。

そのとき、聞いた話は、すごく参考になりました。

「誘拐」という映画を見たいと思っていたのですが、先日、やっと日本映画チャンネルで見ることができました。

本当に面白かったです。

大勢が見ている前で、次々に身代金を運ぶお偉方。

指示通りに運んでいくうちに、次々に倒れて死んでしまう。

そして、すごいどんでん返し。

全体のプロットがよくできているわけで、さすがというか、こんな映画だったのかと、思いました。

森下さんは、放送作家をしていて、いろいろ仕事をすでにしていたとき、1年間すべての仕事を断って、シナリオの勉強に集中し、この作品を仕上げたそうです。

それだけのベテランでも、仕事を断って、勉強するのか、と思っていたのですが。。。

放送作家の仕事も、なかなか難しいでしょうし、それだけで満足する人もいるでしょうし、放送作家ですごい収入の人もいるでしょう。

シナリオは、集中力が必要らしいですね。

速い人は、映画のシナリオでも、2日くらいで書いちゃうこともあるらしいですが。

もちろん、準備期間があって、プロットとか、人物設定とかを決めてから、書き始めるわけで、何もないところから、2日で書けるわけはないようです。

小説とシナリオとどちらが難しいか、と思うけれども、何かのアイディアを考えるとき、シーンが浮かぶ人は、シナリオがよくて、ぼんやりしたイメージが浮かぶ人は小説がいいそうです。

シナリオと小説と、両方ともやる人も多いですが。

起承転結というけれども、それは、どちらも同じ。

伏線や小道具が大事なシナリオのほうが難しそうです。

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源氏物語おもしろかったです

KBS演技大賞2008生放送を、見逃さずに見れました。

「太陽の女」のキム・ジスと、「風の国」のソン・イルグクが演技大賞を受賞しました。

ユン・サウォル役のイ・ハナも助演女優賞でしょうか、受賞してました。

しかし、途中から見始めた、TBSの「源氏物語」、最初からちゃんと見ればよかったです。

すごく面白くて、びっくり。

源氏物語なんて、古文の授業で、ちょこっとだけ、古文の練習に読んだだけで、全体のストーリーを知りませんでした。。

こんな風に、どろどろとした愛憎の物語だったなんて。。。

光源氏がもてたんだよね、くらいしか、知らなかったのですけど。

確かに面白いです。
世界で最古の優れた女流小説とか、なんとか、言われるわけですね。

アナログテレビではなく、デジタルテレビで、再放送してほしいです。

ちゃんとDVDに録画したい。

あ、それから、「男達の旅路」もみました。

初めてみました。
世代間の対立とはいっても、予想外な展開ではなくて、そういう対立あるよな、と思うパターンですが、でも、見終わった後、人間っていいよね、という暖かいものが残るのがいいですね。

そういうものであるべきかも。
韓国ドラマのすごいストーリーばかり見ていたので、とても新鮮でした。

源氏物語は橋田寿嘉子さん、男達の旅路は山田太一さんで、脚本もすばらしいですね。

「太陽の女」は、雑誌KBSWORLDで、読者の感想が載っていました、
その中に、後遺症が残った、とか、今年最高のドラマ、とかあって、なるほど、確かにそうかもしれない、と思いました。




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腐女子になってしまいました

今日は、腐女子の日です。

さっき、「BOYSLOVE劇場版」をみて、今度は、「ブロークバックマウンテン」を、見ています。
ブロークバックマウンテンは、録画するだけで、ずっと見ているわけには行きませんが。

今始まったところです。

あらすじは知っています。

この映画が賞をとったころ、これと同じような筋のシナリオを書きたいなあと思っていました。

知っている人で、このような立場の女性を二人知っていました。

片方はそれほど親しくないのですが。。。

というか、片方は、女性のほうが親しくて、もう片方は、男性のほうをよく知っています。

BOYSLOVE劇場版は、かなり過激でした。

自殺や、暴力もでてきて、腐女子用の小説のようではありませんでした。

ボーイズラブの小説は、もっと面白おかしくできていますが、この映画は、かなり切ない、どろどろしたリアルな心情が描かれていて、単なる婦女子の妄想ではなく、本当にあるかも、っていうくらいのリアルさでした。

かなりじっくり見てしまいました。

BOYSLOVEは女性が一人も出てこなかったかも。

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日本映画チャンネルの脚本家黒澤明の仕事

日本映画チャンネルの脚本家黒澤明という番組で、いろいろな映画をやっている。
6月の特集をコピペすると、こんなにたくさんある。

以下日本映画チャンネル引用

戦国無頼  1952  モノクロ
監督:稲垣浩   原作:井上靖   出演者:三船敏郎/三國連太郎/山口淑子/志村喬 
ソ満国境2号作戰 消えた中隊  1955  モノクロ
監督:三村明   原作:井手雅人   出演者:辰巳柳太郎/石山健二郎/島田正吾/島崎雪子   
あすなろ物語  1955  モノクロ
監督:堀川弘通   原作:井上靖   出演者:久保賢/岡田茉莉子/木村功/三好栄子 
日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里  1957  モノクロ
監督:森一生   出演者:菅原謙二/北原義郎/高松英郎/根上淳 
殺陣師段平('62)  1962  カラー
監督:瑞穂春海   原作:長谷川幸延   出演者:市川雷蔵/中村鴈治郎/田中絹代/高田美和 
ジャコ萬と鉄('64)  1964  モノクロ
監督:深作欣二   原作:梶野悳三   出演者:高倉健/丹波哲郎/江原真二郎/高千穂ひづる 
姿三四郎('65)  1965  モノクロ  未ビデオ化
監督:内川清一郎   原作:富田常雄   出演者:加山雄三/三船敏郎/山崎努/志村喬 
雨あがる  2000  カラー
監督:小泉堯史   原作:山本周五郎   出演者:寺尾聰/宮崎美子/三船史郎/檀ふみ 
海は見ていた  2002  カラー
監督:熊井啓   原作:山本周五郎   出演者:清水美砂/遠野凪子/永瀬正敏/吉岡秀隆   
再放送  ジャコ萬と鉄('49)  1949  モノクロ
監督:谷口千吉   原作:梶野悳三   出演者:三船敏郎/月形龍之介/浜田百合子/久我美子 
再放送  殺陣師段平('50)  1950  モノクロ
監督:マキノ雅弘   原作:長谷川幸延   出演者:月形龍之介/山田五十鈴/月丘千秋/市川右太衛門 
再放送  どら平太  2000  カラー
監督:市川崑   原作:山本周五郎   出演者:役所広司/浅野ゆう子/宇崎竜童/菅原文太 

引用終わり

脚本家橋本忍さんの本を読むと、黒澤明さんは、それほどたいした脚本家ではないと思っていた(すみません)のだが、こんなにたくさんの脚本を書いていたとは知らなかった。
この中で、前半をじっくり見てしまったのが、「どら平太」。
悪者と役人がつるんで悪さの限りを尽くしているところへ、乗り込んでいくどら平太。

奇想天外なやり方で、悪者の裏をかいていく主人公のどら平太。
ちょっと話がうますぎると思ったりもするけれども、娯楽作品として、非常に痛快で、はらはらするが、楽しい。

時間がなくて全部は見られなくて、録画だけしておいたが、ずっと全部見たいくらい面白かった。

戦争物は、最初とか、最後とかを、ちょこっと見ただけだが、すごく面白そう。
見る時間がないので、録画しておいた。
そして、切れ切れになりながら、見たのが、「海は見ていた」。

女郎やにいながら、男に惚れてしまうおしん。
海は見ていたというのだから、海はいったい何を見たのだろうか、と思って、最後まで見てしまった。

非常に甘いロマンチストの決着だった。

黒澤明監督の最後のあたりは、「蜘蛛巣城」みたいな、退屈で、わけのわからない映画だと思うだけだったが、「姿三四郎」とか、「赤ひげ」とか、「七人の侍」などは、とても面白いと思う。

スターウォーズや、用心棒、荒野の用心棒、ロード・オブ・ザ・リングなどに影響を与えたというのだから、すごいと思う。

「海は見ていた」は、山本周五郎の原作で、監督は、熊井啓。



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向田邦子の「胡桃の部屋」

向田邦子さんのドラマを、ケーブルテレビのTBSチャンネルで、特集していたので、ずっと録画してみている。

さすが面白い、と思って見ていた。
だが、この「胡桃の部屋」は、他の作品とちょっと違うというか、すごいレベルがすごい、という印象だった。

主人公の桃太郎、母親、語り手の妹、兄、父、父のもと部下、それぞれが生きている。
向田邦子さんって、すごい、と思いながら見ていた。

そして、調べてみたら、自伝的要素が強い作品なのだそうだ。

実際に、向田邦子さんが体験したことなのかもしれない。

母親役の久我美子さんが、父親のうらみつらみを言いながら、食事をするシーンのすごいこと。
よき妻、よき母だった母が、聞くに堪えないせりふを機関銃のように一方的にしゃべる。
それを黙って聞きながら、食べている二人の娘と一人の息子。

そして、母も女だったんだ、ということを認識しながら、家庭はばらばらになっていく。
父の家出という事件が、これほどまでに、家族を苦しめるものなのか、と、思った。

今、家出する父、夫は、少なくないと思う。
そして、自殺してしまう人が、年間3万人以上いる。実際は、もっと多いらしい。
行方不明者とされている人の中にも、自殺者がいるらしい。

「胡桃の部屋」の父も、部長であったのだが、会社がつぶれて、再就職先が見つからず、それを家族にいえなくて、自殺しようとしたところ、おでんやの女性に声をかけられて、その女性のところに居ついてしまったという。

居つく場所もなく、家出している人や、自殺してしまった人。。。

何年前だっただろうか、3人の社長が一緒に自殺した事件があった。

向田邦子さんの時代から、さらに、そういう話は増えている。
バブル崩壊以降、多くの会社が倒産し、多くの家庭が崩壊した。

今の時代には、こんなに丁寧に、崩壊する家庭の心情を追っていく暇もないくらいかもしれない。

胡桃の部屋では、家出した父が、こっそりと母と会って、ラブホテルにはいる。それを見た兄が、家を出てしまう。

おでんやの女性の家にいる父は、家に帰ろうとはしない。

それぞれの心情が、細かく伝わってくる。

胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋


よくわからない、といいながら、かたる語り手のせりふが、また面白かった。
よくわからないのだろう、おそらく本人にも。
人間の心の中には、胡桃のように、使わない部屋があるのだそうだ。

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宇野千代さん

宇野千代さんのことを調べてみた。

引用はじめ:
無垢にして、奔放華麗。
才色兼備の「女文士」。

 明治三十年に岩国市川西で生まれ、岩国高等女学校を卒業後、川下小学校で代用教員を務め、その際の恋愛事件がきっかけで、追われるように故郷を離れ、上京。

 宇野千代さんのその後の人生は、実に奔放華麗。昭和十年に発表された「色ざんげ」、三十二年の「おはん」、四十四年の「風の音」、

そして五十三年の「ある一人の女の話」は、どれも自伝的要素が強く、特に岩国を舞台にした「おはん」は名作の誉れ高く、その後、吉永小百合主演で映画化もされ、いよいよその名声は高まりました。

 野間文芸賞、女流文学賞、芸術院賞などを受賞し、四十七年、芸術院会員。五十七年、第三十回菊池寛賞受賞。平成二年には文化功労者にも選ばれて、文壇の最長老として広く尊敬を集めた宇野さんでしたが、しかし、その素顔は亡くなるまで無垢にして健気、一途な一女性であり、同時にまた華麗にしてたくましい、才色兼備の「女文士」でした。     宇野千代さんがうまもんに贈ったもう一枚の色紙には「幸福は幸福を呼ぶ」と記されていた
宇野千代の人生は、
春爛漫の桜のように華やかで一途であった.
宇野千代の生家
岩国市川西に残る、宇野千代の生家。
「おはんの碑」
「おはんの碑」は、紅葉谷公園の中にある。   
  晩年の宇野さんを撮影した写真家、稲越功一さんの話
 「昭和五十九年に初めて撮らせていただき、十年後にもう一度撮りました。年相応の顔というのがなく、年齢がどこかで止まったという感じ。無垢(むく)というか、自分を表面に出さない。今、カナダのホテルにいますが、窓から見える淡いピンクのボタンのような人でした」

引用終わり


映画「おはん」を見ると、吉永小百合演じるおはんのほうが、よく描かれている。

よりを戻したおはんが、幸吉に抱かれて、「うれしい」と叫ぶのは、真に迫っているというかんじ。
好きな男性に浮気されて、泣く泣く別れたけれど、もう一度愛されたいと思っていた。
それがかなって、「うれしい」。。
普通は、もうちょっと違う反応をするのではないだろうか。
てれたり、心にもなく、冷たくしたりとか。
と思ったりするが、それほど一途に愛していたということなのだろう。

吉永小百合が演じると、そのシーンは、なんともなまめかしいと思う。

大原麗子のせりふは「うちは男が好きや。いとしうおもってもらえればええんや」のようなせりふがあったが、これもまた、女のせりふとして生々しい。

どちらが、宇野千代さんだったのだろうか。

もちろんおはんだろう。

宇野千代さんが、代用教員をしていたとき、恋愛事件を起こし、それがもとで、終われるように故郷を出て上京したという。
そのときの経験が、おはんを書く動機になったのに違いない。

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吉永小百合の「おはん」

シネマスコープのおはんのレビュー記事 では、あまり、いい評価はなかったが。。。

私にとって、吉永小百合主演、市川昆監督のおはん iconはすごく面白かった。

私の身の回りには、いろいろな形の強い女がいる。

子供のころは、母が強い女の代表格だった。

成長するにしたがって、私も強い女と思われることもあり、私自身も、自分を強い女の部類かと思うこともあった。

小説や伝記の中の女性や、親戚、大学の友人、などで、強い女だなあと思う人はたくさんいる。

テレビのドキュメンタリー番組でも会社を起業し、大きくしていく女性、芸術家、女優、などなど、さまざまな女性の生き方をレポートしている。

古くは、ジョルジュ・サンドなどが、強い女性の代表格だったが、今は、戦後女性と靴下が強くなったと言われてから、すでに半世紀以上過ぎて、強い女性のほうが多数派になっているかもしれない。
それぞれさまざまな個性を持ち、いろいろな意味で強い女性だ、

強い女性の愛の形とは、どういうものなのだろうか、みたいなことを、いろいろな意味で考え続けていた。

この「おはん」では、吉永小百合が演じるおはんも、大原麗子が演じるおかよも強い女だ。

その強い女の間で、さまよう幸吉を石坂浩二が演じている。

宇野千代さんが、10年間もかけて書いた小説が原作だそうだ。
宇野千代さんは、自伝的小説を書く小説家だが、寡作で、わずかしか作品がない。

生々しい男と女の愛の姿が書かれている。
浮気した夫と離婚した元妻が、再び元夫と逢引する。。。
それだけでも、スリリングで面白い。

その先に待っているものは、何か?

通常、予想するのは、修羅場だが。。。

おはんもおかよも、強い女だから、幸吉を愛し、愛される。
おはんは、実家のいいつけで、幸吉と離婚した。
よりを戻すようになってから、離婚したことを後悔していると幸吉に告げる。

おかよの愛と、おはんの愛は、どちらが強いのだろうか?

最後のおはんの手紙について、

「恨みがまったく書かれていない、すごい手紙だ」と、映画の中で幸吉が言う。

しかし、私は、あの手紙は、おかよへのあてつけだと思う。

最後まで、おはんは戦ったのではないか。

そう思うのは、深読みしすぎだろうか。

幸吉の心が、息子をなくした今、おかよへ戻っていくのは明らかだから、かっこよく去っていく。
なーんちゃって。

三角関係は、映画やドラマの重大な設定であり、いろいろな三角関係がある。
このおはんの三角関係は、ある意味で究極の姿だと思う。

しかし、私個人としてみれば、おはんも、おかよも幸吉も、嫌かな、と思う。

一歩間違うと、大変な修羅場になる展開、悲しすぎる結末。。。

宇野千代さんは、どの程度、体験したのだろうか?

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小津安二郎監督の「浮草」

昨夜、小津安二郎監督の「浮草」を、J-COMのHDRから、ビデオテープにダビングしながら、どんな映画なのだろうと、少し見るつもりで、見始めた。

すると、すごく面白い。

実は、私は、小津安二郎監督は、有名だとは思っても、「東京物語」などは、めんどくさくなって、途中で、見るのをやめてしまっていた。

しかし、この浮草 icon は、そんな予想を裏切って、せりふが心地よく、そうだよね、そうそう・・・と思いながら、見続けてしまう。

この「日常的で、そういうことってあるよね、と思いながら、映画の世界に入っていってしまう感覚」は、なんだろう?

せりふも、雰囲気も、パソコンをやりながら、時々見るのにちょうどよく、大阪弁を心地よく感じながら、ずっと聞いたり、見たりしていた。

途中から、真剣に見始めた。

京マチ子と、中村鴈次郎が、雨の中で、けんかするところから、パソコンをやめて見始めた。

京マチコと中村鴈次郎は、旅周りの芸人仲間で、愛人関係にあるが、その二人が、中村鴈次郎の息子のことで、けんかになる。

それに腹を立てた京マチコは、一計を案じる。

京マチコは、若尾文子に、中村鴈次郎の息子を誘惑するように頼む。

若尾文子は、京マチコにお金をもらって、しぶしぶ承諾する。若尾文子は、どうやって誘惑するのかと思ったら、電報を頼むふりをして誘惑する。魅力的な若尾文子に、ひっかかって、中村鴈次郎の息子は、若尾文子に夢中になっていく。若尾文子も、本気になっていくところなど、目が離せなくなる。

途中まで見て、寝ようと思っていたら、最後まで見てしまった。

浮草人生の悲しさを思わせる結末も、なるほというか、すごくいい。
もしかして、これは、かなりの傑作なのではないか。

小津監督が、自分でリメイクしたという。

そのことから、小津監督のこの作品に対するただならぬ思い入れを感じる。
あまり、この作品が知られていないのだとしたら、それは、過小評価なのではないか?

男と女の関係って、この映画に象徴されるような部分がある。

男は、夢を見てさすらう存在であり、女は、生活に根ざして生きていく、みたいな。

すべての男と女がそうだというわけではないが、古くて新しいテーマだと思う。

小津監督って、やはり、すばらしい監督かも。。。

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